覚悟はしていたものの、厳しい異業種の世界
2回目の転職を考えるようになったきっかけは、経済的な理由からです。保険の契約が取れなくなり、それにともない給与も少しずつ下がりはじめたからです。フルコミッションの営業は、営業成績がダイレクトに給与に反映します。当然、成績が良ければ上がり、悪ければ下がります。
1年目は、前の会社の仲間に助けてもらいながら、何とかそれなりの成績をあげることができました。でも、他人の力を借りて何とかなるのも1年目まで。2年目からは、本当の自分の営業力が試されます。生命保険の営業として成功するかどうかの真価を問われるわけです。ところが、2年目になってから、まったくといっていいほど契約が取れなくなったのです。営業成績が振るわず、悶々とした日々を過ごしていました。
厳しい世界に飛び込んだ以上、こうなることはある程度覚悟していました。ところが、実際にその状況に置かれてみて、想像以上にたいへんだということがわかったのです。自分の考えが甘かったことを後悔しました。でも、いまさら悔やんでもはじまりません。
そんなとき、妻の妊娠がわかりました。もう1人の扶養家族。このままでは家族全員が路頭に迷ってしまう。急に、将来に対する切実な不安が襲ってきました。

なんとかしなくては、と自分を奮い立たせ、既存顧客を訪問したり、飛び込み営業をかけたりして動き回りました。でも、思うように結果が出ません。焦りばかりが先に立ち、気持ちが空回りする日々が続きました。


