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「35歳を過ぎたら、転職はむずかしい」そんなふうに考えて、チャレンジをあきらめていませんか? 実際に、35歳から6回の転職を成功させた人がいるんです。その本人による、転職体験記をお届けします(本記事は『エンジニア 35歳からの転職』(翔泳社)からの転載です)。【バックナンバーはこちら



覚悟はしていたものの、厳しい異業種の世界

 2回目の転職を考えるようになったきっかけは、経済的な理由からです。保険の契約が取れなくなり、それにともない給与も少しずつ下がりはじめたからです。フルコミッションの営業は、営業成績がダイレクトに給与に反映します。当然、成績が良ければ上がり、悪ければ下がります。

 1年目は、前の会社の仲間に助けてもらいながら、何とかそれなりの成績をあげることができました。でも、他人の力を借りて何とかなるのも1年目まで。2年目からは、本当の自分の営業力が試されます。生命保険の営業として成功するかどうかの真価を問われるわけです。ところが、2年目になってから、まったくといっていいほど契約が取れなくなったのです。営業成績が振るわず、悶々とした日々を過ごしていました。

 厳しい世界に飛び込んだ以上、こうなることはある程度覚悟していました。ところが、実際にその状況に置かれてみて、想像以上にたいへんだということがわかったのです。自分の考えが甘かったことを後悔しました。でも、いまさら悔やんでもはじまりません。

 そんなとき、妻の妊娠がわかりました。もう1人の扶養家族。このままでは家族全員が路頭に迷ってしまう。急に、将来に対する切実な不安が襲ってきました。

 なんとかしなくては、と自分を奮い立たせ、既存顧客を訪問したり、飛び込み営業をかけたりして動き回りました。でも、思うように結果が出ません。焦りばかりが先に立ち、気持ちが空回りする日々が続きました。


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INDEX
「辞められない」意地を張っていませんか? 他人から天職を教えられることもある
覚悟はしていたものの、厳しい異業種の世界

「1日も早くSEの仕事に戻りなさい」と諭される

いつの間にか「辞められない」意地を張っていた




著者プロフィール
伊藤 靖(イトウ ヤスシ)

ビムーブ株式会社代表取締役。1960年生まれ。青森県弘前市出身。自他共に認める紙ジャケCDと音楽DVDコレクター。60~70Sロック・ミュージックを中心に、ジャズ、ソウル、ブルース、ボサノバなど音楽全般に造詣が深い。
オーエムシーカード、ソニー生命保険、NTTデータ、ベンチャー企業数社を経た後、2007年7月にビムーブ株式会社を設立し、2008年4月から本格的に営業開始し、動画配信ASPサービス、「ビムーブVIDEO」をローンチ。
著書に、『完全まるわかり読本 ネット業界・企業』『エンジニア35歳からの転職』『プロマネは見た!』(すべて翔泳社)などがある。






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