活躍できない人材を見て、「もったいない」とヘッドハンターに
――ヘッドハンターになった経緯と理由を教えてください。
私がいた長銀は90年代後半に経営不振となりました。「長銀は変わらなければならない」と社外から思われていましたし、社内の人間もそう思っていましたが、なかなか変わることができずにいました。
ところが、2000年に長銀が破綻して新生銀行へと生まれ変わってゆく過程の中で、経営陣が変わり、外部から人材が入ってくるようになって、会社の業務内容は一変しました。変わることができなかった長銀が様変わりする姿を見て、私は「会社の経営改革というのは人そのものではないか?」と考えるようになりました。
そして、長銀時代は活躍できていたのに、新生銀行になってからはその能力を発揮できなくなる人が出てくるわけです。外の世界に活路を見いだせば活躍できるはずなのに、人材市場の流動性が低いがため活躍できず、「もったいない」と感じていました。これが、人材ビジネスを手がけようと思った原体験です。当初は個人ヘッドハンターとしてスタートし、その後、登録型の人材紹介業に業容を拡大してまいりました。
一定の分野に特化しなければ、有益な情報は提供できない
――大西さんのヘッドハンターとしてのポリシーを教えてください。

ニュートラルな立場からできる限り多くの情報をお伝えすることが私たちの付加価値であり、ミッションであると考えています。
そのために、私たちは同じ金融業界の複数の企業から情報収集を行って、紹介をしています。その方に合ったポジションが本当は他にあるはずなのに、偏った情報しか提供できないというのは転職希望の方に対する付加価値が低いと考えています。
私たちは、金融業界の中でもコーポレートファイナンスに特化しています。それは、できる限り多くの情報を収集・分析するためには、一定の分野に特化していないと、その分野の情報収集にならないと考えるからです。一定の業界にフォーカスするというのはそういう意味があります。
また、転職は人生の一大事ですから、安易な気持ちで決めていただきたくないと思っています。あくまでも自らが主体的に考え、思いを深くして行動すべきです。私たちはあくまでサポートする立場でありたいと思っています。
ですから、まずは自ら主体的にキャリアを考え抜くことを心がけていただきたいと思っています。(次ページへ続く)



