「断らない力」を実践しマグロ船に乗った男×常見陽平の特別対談!

皆さん、こんにちは。今回から特別企画として、齊藤正明さんとの対談「断らない力」をお届けします。ご著書『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』は好評を博し、ビジネス書大賞Biz-Tai2010でも総合7位にランクインしました。
齊藤さんは大学を卒業して、バイオ系企業の研究所に就職。マグロの鮮度保持剤の開発に携わったのですが、入社直後から「お前はいつまで生きているんだ?」などの上司の暴言や理不尽な命令に振り回され、マグロ船に乗せられ無理やり遠洋航海に出ることに…。パワハラ上司、うつ病、スキルアップのための自己投資400万円…。こうした経験から齊藤さんが気づいた、人生の活かしかたとは?
会社員がイキイキと働くヒントがいっぱいの対談になりました。では、どうぞ!
つらい経験はすべて再利用できる 利用すれば世界が変わる
常見:齊藤さん、本日はよろしくお願いします。お会いしたかったです。新作『欠点を直さずに幸せに生きる方法』を読みました。素晴らしい。もちろん、ところどころ意見が違う部分はありますが、今、日本のビジネスパーソンに必要なメッセージが込められていると思いました。特に「欠点はひっくり返せば長所になる」「人生はあきらめれば楽になる」というメッセージは秀逸だと思いました。
齊藤:ありがとうございます(笑)。私は、これまである意味、人から頼まれたことは絶対に断らなかったのです。まぁ、正確に言えば、極度の断り下手だったので、その結果、マグロ船にも乗せられてしまっただけなのですが(苦笑)。「それじゃあ、ダメだよ。仕事が回らなくなるよ」とよく注意されていました。でも、これまでの経験を本に書いてみて、おかげ様で認められて世界が変わりました。「断らない」ことで、自分の経験、知識は増えてきたのだと再確認したのです。
常見:それこそ勝間本を始めとする自己啓発本に疲れている人に読んでもらいたいですね。人間の生きかた、働きかたについてのヒントに満ちていると思います。年収10倍の人生なんて、なかなかあり得ないわけです(笑)。まぁ、年収を毎年1.2倍ずつ上げていこうという理論なのでしょうけど、これもなかなか難しい。それこそ、現状維持でも良いほうです。魔法のような方法を追いかけるよりも、今、眼の前にある仕事を断らずにやり切ることのほうが大切ですね。
齊藤:そうです。人生はつらいことだらけ。そのつらいことから逃げずにいたので、今の自分があるのです。パワハラ上司、マグロ船、うつ病、セミナーへの400万円の投資…。つらい経験をすべて再利用してきました。
上司の命令で乗せられたマグロ船はいまや、講演会や飲み会では必ず笑いが取れるネタです。うつ病で休職することによって、「できるか・できないか」で考えるのではなく、「したい・したくない」で行動することが大事だとわかりました。セミナーに400万円つぎ込み成功法則なんてないことに気づきました。経験から学ぶことで充実した人生が送れるのだと思います。(次ページへ続く)


