3つの国と3つのグローバル企業での人事経験を強みにヘッドハンターとしての道をスタート
――人事からヘッドハンターになった経緯を教えてください。
私はアメリカの大学を卒業後、モトローラに就職し人事としてキャリアをスタートしました。アメリカ本社で2年、東京で3年、中国で1年、エンジニアやPhD(博士)の人材の採用を行うことに携わりました。その後2回転職し、シティバンクとモルガンスタンレーで人事、採用を計3年間経験、合計9年間、人事の仕事に携わったことになります。
私は人事部の仕事の中で採用が最も好きな仕事でやりがいがあると感じていました。採用した方が新しいポジションで生き生きと活躍されている姿を見るのは私にとっても喜びでありました。しかし人事は、人を採用することだけが仕事ではありません。研修の仕事もあれば、人を辞めさせる仕事もあります。
好きな採用の仕事だけに携わるにはどうすればいいだろうと考えた時、ヘッドハンターという選択が浮かんできました。最終的に、会社を立ち上げようと決断した理由は2つあります。
1つ目は、90年代後半から日本の転職市場における人材の流動性が高まってきた事。転職が社会において一般的になり始め、日本の転職市場が大きく変わりつつあったことから自分の得意分野で起業するにはタイミングもよくビジネスチャンスだと感じました。
2つ目は、私のようにグローバル企業で3カ国での人事、採用の経験を持つヘッドハンターはいなかった事。私の経験とスキル、幅広い人脈は人材を求めるグローバル企業に対してより確実な情報提供サービスができるだろうと思いました。
この2つの理由から2000年、34歳の時に外資系金融向けのエグゼクティブサーチ会社、TEMコンサルティングを設立しヘッドハンターとしての道をスタートしたのです。
我々はビジネスパートナーであり、コーチでもある存在
――Tim のヘッドハンターとしてのポリシーを教えてください。
私は自分自身を、人材を採用したいクライアント企業と、転職を考える求職者、双方にとってベストなソリューションを提供するコンサルタントだと考えています。TEMという会社も、人材紹介会社ではなく「問題解決企業」であると定義しています。
私たちのビジネスは、クライアント企業側から手数料を受け取ることがビジネスモデルではありますが、企業側のみならず求職者に対してもよい情報サービスを提供し納得していただかなければ絶対成立しません。双方のニーズを理解し、Win-Winな関係を作り、お互いのニーズがマッチするところで合意することが重要です。

クライアント企業に対しては、一緒にビジネスを作るパートナーであり、ベストな人材を紹介してクライアントの課題を解決することが最大の使命です。
また単に人材を紹介するだけでなく、競合他社の賃金情報や労働市場の動向などの情報をリアルタイムに届けながら、ソリューションの提供を行っています。
長期的に活躍できる、ベストな人材の紹介を通じてビジネス作りに貢献することが、弊社に課されている最重要課題であります。
求職者に対しては、私をコーチのような存在だと思っていただきたいと考えています。長期的なお付き合いを考えながら、時には厳しく叱咤激励し、時には悩み相談に乗りながら、ベストな道を一緒に模索しています。
こちらの都合の良いときにだけ、都合の良い案件だけを紹介するということはしません。定期的にお会いをしながら、その方にとってベストなキャリアを共に考えることが求職者に対する使命です。(次ページへ続く)


