実行するかはともかく、人からのアドバイスはまず受け取る
――ブレイクしたきっかけは?
「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系列)への出演をきっかけに、世間に認められましたね。それまでには6年かかっています。ナルシストのキャラっていなかったぶん、名前まで覚えてもらえなくても、「こんなやついたな」って印象に残ったようです。すぐにピンとくるように、覚えやすいギャグも意識して考えましたね。
レッドカーペットに出させてもらって、イベントなどのお客さんが、目に見えて増えていったことがうれしかったですね。それまでは、営業に行っても、お客さんが6人だったこともあります。6人でもありがたいですが、その6人に「だれだ、こいつ」っていわれながら、ネタをやる20分間。途中で舞台を降りたり、逃げ出したりしたこともありました。
それが、お客さんが100人になり、150人になり、200人、800人、1,000人と続々増えていって、実家の神社でライブをやったときには、5,000人もの方々が見にきてくださいました。ありがたいですね。

――いまご両親は、狩野さんの活躍についてどんなふうに?
当初は猛反対でしたが、いまは応援してくれていますね。でも、たまに「神社、どうする?」とはいわれますけど(笑)。でも、ど田舎の神社なのに参拝客も増えて、喜んでくれていますね。春祭りや秋祭りも、いまは子どもたちもいないし、閑散としていたのですが、いまでは出店も出たり、参加してくれる人も増えたりして。
神社に関しては、逃げ出したかたちになっていますが、「オーラの泉」(テレビ朝日系列)に出たときに、「ここまでこれたのは、自分の力だけじゃない。ご先祖さまが応援してくれているからだ」といわれまして。参拝客も増えて、貢献できたとは思いますが、いつか神主の資格をとっても、損はないかなとは思っています。
――人のアドバイスを素直に受け止めるんですね。
僕は、人のアドバイスもほめ言葉も、全部受け止めます。カチンときたりすることはありませんね。それをそのとおりやるかは別としても、「マジっすか、そうっすか、そうっすね」って聞きます。キャラを見つけようと四苦八苦していた時も、やっぱり人からのアドバイスが大事でした。アドバイスから始まった。アドバイスがあったからこそ、ここまで来られた。みんなからの言葉で動いていますね。
それで失敗したこともありますが、そしたら元に戻って、またほかの人にアドバイスを聞いて。コンビなら相方に相談すればいいでしょうけれど、ピンだから頼る人がいないんですよね。だから、マネージャーや母校の先生、作家さん、プロデューサーなどに相談します。ひとりで悩んで悩んで道がなくなった、どうしようとしゃがみこむよりも、人のアドバイスを聞くほうがいいと、僕は思っています。
――コンビを組もうと思ったことはないんですか?
ありますよ。やっぱりひとりで舞台に上がるのって、怖いですもん。コンビでも怖いだろうけれど、共感できる仲間は欲しかったです。でも、相方が欲しいなぁと思ったころに、いまのキャラを見つけたんですね。それで、これを追求していこう、となったので、コンビを組まなかったのは、単にタイミングの問題ですね。(次ページへ続く)



