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 ハックスシリーズの著者として知られる小山龍介氏が主催するセミナー「シナプス」が 2010年01月に開催された。ゲスト講師は原尻淳一氏。『30過ぎたら利息で暮らせ!』を出版し、「マルチキャリア」をキーワードに、これからを生き抜く新しいキャリアのかたちを提案する原尻氏が、「サラリーマンのキャリア戦略」について講演した様子を実況中継式でお届けする。



サラリーマンに必要なのは2つのジエイ 「自衛」と「自営」だ

 今回のテーマは「サラリーマンのキャリア戦略」ということで、皆さんに1つ質問をしたいと思います。「自衛隊」を英語で何と言うか、ご存じですか? 「Self Defense Force」といいます。僕は、このSelf Defense 、つまり「自衛」の部分にとても惹かれていています。

 あのJALが経営破綻しましたが、誰も予想がつかなかったことでしょう。でも、僕にとっても皆さんにとっても「明日は我が身」だと思うんです。自分の会社がいつ潰れてしまうかわからない。

 そういう時代にやらなくてはいけないのが、「自衛」だと思います。「自衛」とはSelf Defense、自己防衛です。自分や家族のリスクヘッジをするためにも、重要な考え方だと思います。

 そしてもう1つ重要なのが、「自営」、つまり自分経営です。英語で言えば、Self Management。ディフェンスに必要なのは、「攻撃は最大の防御」というように、オフェンス、攻撃です。自分で自分を経営するという、「攻めの姿勢」を見せることが大事だと考えています。「自営」が「自衛」につながるわけですね。

 今回は、いかに「自営」をしていくかを考えることで、キャリア論につなげていきたいと思います。

「やりたくない仕事をしている」の発想は「ライフワーク」がないからだ

 まず会場の皆さんに聞きたいのですが、「理想のキャリア」ってどんなものですか。将来的にはどうしたいと考えているでしょう。僕自身は、「理想のキャリア」を考えるうえで、「ワークライフ」と「ライフワーク」2つをキーワードに考えるといいと思います。

 とくに「ライフワーク」は今の日本人に欠けていて、取り戻さなければいけないものだと思います。では、「ライフワーク」について考えていきましょう。

 今の自分の仕事が、ライフワークがつながっているといいですよね。とても幸せな人だと思います。たとえば、サッカーや野球の選手がそうでしょう。自分のやりたいことでお金が貰えたら最高です。

 しかし今の日本で多いのは、「本当はやりたくないことだけど、働かなきゃいけない」とか「生活のために本当はやりたくない仕事をしなきゃいけない」という発想で、これが大きなストレスのもとになっていると思います。

 後者の場合は、仕事とライフワークがつながっていないのではなくて、ライフワークを持っていないんです。ワークライフでガチガチに固まってしまって、ストレスを発散する場所がない。

 自由に生きているように見える人は、ライフワークが輝いているからなんです。たとえば、『出逢いの大学 』などの著書で知られる、千葉智之さん。彼のライフワークの1つが、「人脈をつくる」です。この人脈が、ワークライフにも活かされて、イキイキと仕事をしています。ライフワークとワークライフで、相互にシナジーが起こせたらいいですよね。

 でもこれ、特別なことではなくて、誰もが戦略的に可能なことではないかと思うんです。それが実現したキャリアを、僕は「第三のキャリア」と呼んでいます。ここからは、この「第三のキャリア」について考えていきましょう。(次ページへ続く)






著者プロフィール
CAREERzine編集部(キャリアジンヘンシュウブ)

 出版社の歴史と信頼、ウェブマガジン編集部のフットワークと情報力を活かして、読者の皆さんのよりよいキャリア構築をお手伝いします。






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