「断らない力」を実践しマグロ船に乗った男×常見陽平の特別対談(後編)

みなさん、こんにちは。今回も『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』『欠点を直さずに幸せに生きる方法』の著者、齊藤正明さんとの特別対談をお届けします。
前回も「断らない力のススメ」「欠点も長所もない。特徴があるだけだ」「デキる人に騙されない」など、刺激的な論点が提示されました。この対談、ゆるりとした雰囲気の中に齊藤正明さんの鋭い指摘、説得力のあるコメントがいっぱいで楽しかったのですよ。
そう、齊藤正明さんの空気感はさすが、マグロ船など修羅場を乗り越えてきただけあって、何かを成し遂げた男のオーラが漂っていたのです。ぜひ、空気つきでお届けしたかったくらいです(笑)。
それでは、今回も刺激トーク満載でお届けします!
資格にしがみつくな! 現場ですぐ使えるのは名前がつかないスキル
編集部:ところで、このサイトの読者の中には、ビジネスで活躍するためには、何らかの資格を取得しなければならないのではと考えている人も多いようなのですが、その点についてはどうお考えですか?
常見:うーん、資格ねぇ。私はどちらかというと、新卒採用が専門なのですが、人事担当者の間で語り継がれている法則があるのですよ。それは、「プロフィールに2級、3級レベルの資格をいっぱい書いてくる人は、自信がない人が多くて、会ってみるとイマイチ」という法則なのです(苦笑)。いや、この法則は当たっていると思いますよ。
もちろん、資格を取ることは否定しません。資格取得の勉強は楽しいものですし、取り組んでいる方は勉強熱心。特に、難易度の高い1級レベルの資格を取得した人は、何かを乗り越えた自信と独自の視界を持っていますけどね。
齊藤:なるほどぉ。私ね、資格というのはスキルを認定したものだとは思うのですよ。でもね、資格を持っている人が現場で成果を出せるかというと、一概には言えないんじゃないかなと。むしろ、現場で必要とされるのは「名前がつかないスキル」なんです。
やや抽象的ですが、なんだかわからないけど仲間を巻き込んで課題を解決できるとか、トラブルが起こったときに臨機応変に対応できるとか。そういう現場力なのですね。資格はスキルを認定し、保証したものではあるんでしょうけど、大事なのはこういう「現場力」なんじゃないかと思います。
常見:わかります。究極は「職業=俺」「資格=俺」ということが、強烈な自分ブランドなのじゃないかなと思います。しかし、資格に依存する人っていますね。ちなみに、私の友人で高学歴・高収入・高身長なのに彼女いない歴=年齢な人がいましたが、彼は何を思ったか「資格を持っている男はモテる」と勘違いして、簿記一級と中小企業診断士を取得したんです。
齊藤:おぉ、勉強家ですね。
常見:でも、モテなかったんです(笑)。結局、結婚紹介所を活用して人生初の彼女ができ、結婚しましたけどね。
齊藤:でも、資格にしがみつかない生き方を読者の方には期待したいですね。別に資格を取ることや、そのために勉強することは否定しませんけど。それより、「現場力」を磨いていただきたいです。(次ページへ続く)



