
第1回、第2回は、英文履歴書作成ノウハウについて解説しました。
国内の外資系企業に応募するのに、最低限必要な書類は、和文履歴書、和文職務経歴書と英文履歴書の3つです。
ただし応募方法によっては、もう1つ必要な書類があります。「英文カバーレター(添え状)」です。今回は、日本人にとって馴染みが薄い英文カバーレターとはなにか、そしてその書きかたをお伝えします。
英文カバーレターは「直接応募」なら不可欠
外資系企業の求人案件に応募する方法は3つ考えられます。
- 人材紹介会社の仲介、もしくは知人の推薦で応募する
- 新聞広告などマスメディアに掲載された求人案件に応募する
- 求人企業のウェブサイトから直接応募する

外資系への転職であれば、多くの場合、(1)の「人材紹介会社の仲介、もしくは知人の推薦で応募する」にあてはまるでしょう。人材紹介会社を使うメリットは、転職者本人に代わって売り込みしてくれることです。人材エージェントは、転職者の経歴書類に書かれた内容以外の情報を、口頭もしくはメールで求人企業に提供します。また、採用担当者に「推薦」が可能な関係を築いている知人は、強力な味方になってくれることでしょう。
一方で、(2)のようにメディアに掲載された求人案件に応募する場合や、(3)の求人企業のウェブサイトから直接応募する場合、代わって営業してくれる仲介者は存在しません。その際に、「仲介者」の役割を果たすのが英文カバーレターなのです。
競争の激しい米国社会では、積極的に採用活動をしていない企業に直接応募することもあります。ただ応募書類を添付してメールを送る、もしくは郵送するだけでは、なかなか次のステップに進めません。こうした理由から、とくに米国の転職活動において、英文カバーレターが必要になってくるわけです。
経歴書類(英文履歴書・和文職務経歴書)と英文カバーレターの違い
最近は、自己PR欄をもうけた和文職務経歴書も多いようです。次のような文章を書いて、アピールした経験もあるでしょう。
「これまでの◯◯の経験を活かして、御社でも活躍したいと思います」
「◯◯に興味を持ち、御社の◯◯職にチャレンジすることを決意しました」
「◯◯のスキルを活かせば、御社で即戦力になれる自信があります」
とても熱い、主観的な文章ですね。第1回、第2回で解説してきた英文履歴書では、このような主観的な表現は使えません。英文履歴書の目的は、客観的な経歴・実績を伝えることに重きをおいているからです。
代わりにこうした熱い思いを伝えるのが英文カバーレターです。その名のとおり、「手紙」です。応募先企業でどのような仕事をしたいのか、どういう接点があり、どう貢献したいのか、応募職種へのパッションを込めたラブレターに近いものだといえます。(次ページへ続く)


