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 前回は客観的に「自己分析」をする難しさに触れました。キャリアの整理法・後半となる今回は、会社という「組織」を軸にキャリアを整理していきます。「社内」から「社外」で出ようというときに、見落としがちなキャリアの視点も併せて説明します。【バックナンバーはこちら】
 



同じ仕事を続ける=組織の三角形で下に移動?

 今あなたがいる会社組織を、社長を頂点とした三角形のピラミッドにたとえると、あなたはどのあたりにいると思いますか? 組織で働く場合、あなたもこの三角形のどこかにポジショニングされます。日本が高度経済成長を続けていた時代は、この三角形そのものの大きさが拡大していたので誰もが容易に上へ向かって移動することができました。では、現在、これから5年後、10年後はどうでしょうか?

 この三角形の中を底辺から頂点に向かって年次順に上がっていくのが、日本でよく見られる年功序列的な組織となります。しかし、現在の経済環境を考えると、業界や会社によっては、この三角形が縮小することを前提に経営しなければならないところもあるでしょう。そんな状況の中、三角形の中を上へ向かって移動することはかなり難しい、ということがわかります(図1)

図1 「会社組織から考える」

 毎年同じ仕事、付加価値をアピールできない仕事、ルーティンワークと言われるような仕事を続けていると、三角形の中を上へではなく、下に移動せざるを得ないケースも出てくるでしょう。実際私がコンサルティングに入った会社で、課長でも前年と同じ程度の成果しか出せなければ降格させ、さらに成果が出なければ毎年年収を下げていくシステムで経営をしている企業がありました。組織の中での自分のポジションを正しく認知・理解することは、「得するキャリアを創る」ためには重要です。

 では、どうすれば三角形の中を上へ向かって移動できるのでしょうか?共通点としてどんな組織にも三角形の真ん中くらいに1本ラインがあります。それは管理職つまり、課長やマネージャーになるかどうかのラインです。40歳くらいで管理職になる会社や、ベンチャーのように20代で管理職になる会社など年齢の幅はありますが、管理職に求められる要素というのはどこの会社・組織でもほぼ共通していますし、そこから上に行けるかどうかでその後のキャリアが大きく変わるのです。


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INDEX
ホントに転職していいの?今あるキャリアの整理法(後)
同じ仕事を続ける=組織の三角形で下に移動?

「管理職ライン」を超える意思を持つか

「社内」で築いたキャリアが「社外」で評価されるか?





著者プロフィール
萱野 聡(カヤノ サトル)

日本通運株式会社、SAPジャパンで人事業務全般に幅広く従事。長年の人事経験より、キャリアアドバイザーの重要性に目覚め、産業カウンセラー、米国CCE Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー等を取得後、慶應義塾大学SFC研究所CRL個人研究会員として最新のキャリアアドバイザー論を学び、組織活性化など人事部のアドバイザーとして活躍中。株式会社サクセスボード 代表取締役社長。


藤崎 葉子(フジサキ ヨウコ)

新卒にて金融関連企業入社後、ネット系ベンチャー企業にて、新規事業・人事部立ち上げに従事。人事部にて中途・新卒採用、人事制度構築などを経験し、キャリア開発におけるカウンセリングの重要性に気づき、日本キャリア開発協会認定CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)を取得。その後、リクルートエージェントにて転職支援を経験後、現職にて企業内キャリアアドバイザーとして活躍中。株式会社サクセスボード キャリアカウンセラー。






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