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 リクルート出身、元大手メーカーのカリスマ採用担当者の人材コンサルタント常見陽平が、企業が頭を下げてでも欲しがる人材に成長するヒントをお伝えします。小手先のテクニックに頼るのではなく、流行に左右されずにビジネスパーソンとしての底力、生き抜く力を磨きましょう。【バックナンバーはこちら】



 皆さん、こんにちは。今回は「仕事のキレイゴトを疑え」シリーズの第2弾として、「自己啓発はキャリアアップにつながるか?」というテーマでお届けします。「デキるビジネスパーソン」になるためには自己啓発が必要ではないかと考える方は多いのではないでしょうか。皆さんが読書や資格取得、勉強会や交流会に取り組んでいます。一方で仕事につながるものと、そうでないものがあるのではないか、やり方を工夫しなくてはならないのではないかというのが最近の問題意識です。

 海老原嗣生さんの著書『課長になったらクビにはならない 日本型雇用におけるキャリア成功の秘訣』(朝日新聞出版)をもとに考えていきたいと思います。

 海老原さんはご存じの方も多いと思いますが、この春にドラマ化もされた人気マンガ『エンゼルバンク ドラゴン桜 外伝』のカリスマ転職代理人海老沢康生のモデルとなった方です。転職代理人が「課長になったらクビにならない」とはいったいどういうことなのでしょうか? ご期待ください。

自己啓発マニアは仕事がデキるのか?

 海老原本はいつも、豊富なデータとファクトを元に雇用に関する常識を打ち崩してくれます。今回も「ビジネスパーソンのキャリアというものには、世界標準みたいなものがある」というテーマ設定が秀逸です。「中間管理職は転職ができない」「課長になるとそうそうリストラにならない」という事実が確認でき、アメリカ礼賛のウソや、日本型雇用崩壊のウソなどがわかり、目からウロコのポイント多数です。

 海老原節が満載でファンにはたまらないのですが、個人的に注目したのは、第三章『「箱モノキャリア」が人生を蝕む』の『資格とって英語を学び、そして給与は下がる-自己啓発という箱モノ』という項目において、「自己啓発はキャリアアップに役立つか?」ということについての疑問を提示していたことです。まさに私も最近、この点について強い疑問を抱いていたのでした。

 20代~30代の若手社員から相談を受けたり、各種勉強会にゲストとして呼ばれるたびに疑問に思っていたのは、「自己啓発マニアは仕事がデキるのか?」「自己啓発に取り組んでいる人はキャリアップできているのか?」という素朴な疑問でした。

 毎月、アルファブロガーが薦める自己啓発本を相当読んでいるのに、社内打ち合わせや商談などでその受け売りをするだけで受注が取れない営業担当者、勉強会や交流会への参加を繰り返すのに、人脈自慢と職場批判に終始し普段の仕事に熱中していない人などは少なくありません。

 今年に入ってからの連載で、勝間和代さんの著書への疑問点から「断らない力」というコンセプトを提示したり『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』(マイコミ新書)の著者齊藤正明さんと対談したのもその疑問からでした。

 海老原さんのご意見は私のそんな素朴な疑問について、確かなヒントを与えてくれたのです。(次ページへ続く)


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INDEX
仕事のキレイゴトを疑え【2】 現実逃避の「自己啓発」はキャリアアップにつながらない?
自己啓発マニアは仕事がデキるのか?

資格取得は実務経験を積んでから

自己啓発をリアルな仕事からの「逃避」にするな

勉強するなら「今の仕事にどう活かすか」を考えて




著者プロフィール
常見 陽平(ツネミ ヨウヘイ)

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー、人事・組織コンサルタント、就職ジャーナリスト。
大学卒業後、株式会社リクルートに入社。とらばーゆ編集部、トヨタ自動車との合弁会社などに在籍。大手メーカーに転職し、新卒採用を担当する。
2009年より現職。企業の採用活動支援、人材育成、大学のキャリア教育支援、就職支援などを手がける。
著書に『くたばれ!就職氷河期』(角川SSC新書)、『絶対やってはいけない! 負ける面接100』(マガジンハウス)、『人生を変える朝活!』(青志社)があり、朝日新聞で『就職のススメ』を連載中。
10万部を超える大ヒットとなった『就活のバカヤロー』(石渡嶺司・大沢仁 光文社新書)では企画ブレーン担当を務めた。
●「陽平ドットコム






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