若者は恥をかけ、年長者はいつまでもチャレンジャーたれ

――転職市場では、35歳限界説というのがあります。会社が倒産して、転職を余儀なくされても、年収を下げたくないとか、やったことのない業界は避けたいとか。なかなか仕事が決まらない人も多いです。
非常にディフィカルトな問題だと思いますね。大学を出て35歳まで働いて、限界を感じて、転職するかどの道を行くか選ばなければならないというのは。ましてや、このご時勢でしょう。お子さんがいる場合もあるでしょうし、たいへんですよね。人間、ある程度お金を得たり、楽をしたりすると、そこから下がるのが難しいんですよね。
仕事っていうのは、ある程度興味があって、好きじゃないと、長続きしませんよね。苦しくてもやっていって、それでわかってきて、独立するなり、会社に貢献するなり、やり方はあるでしょうけれどね。
――1回目のブレイクのとき、求められて不本意なキャラを演じていたときはどんな気持ちで?
またこれか、もういいんじゃないか、とあきてきていましたね。ワンパターンで。っでも演出家やテレビ局などは「ルーはこれで行く」って方針で。自分も気分が乗らないし、「俺が、俺が」と前に出て行くキャラだったので、はじめはおもしろかったんだろうけれど、だんだん世間からもあきられましたよね。1年に1回か2回出ればいいんじゃないの、みたいな。
でも、それでも、がんばっても世に出られない人はたくさんいる。自分の夢をかなえて、やりたい職業に就いて食べて行くっていうのは、本当に氷山の一角なんじゃないかな。
――芸能界というのは、若い人も年配の方も、おなじ土壌で戦いますよね。年齢的な葛藤はありませんでしたか?
そりゃあ若い方がパワーがありますよね。でも、年をとった「いぶし銀」もある。人って、いろんな人間と接してひとつになっているわけだから、若いのがいい、年寄りがだめってことはないと思います。
若いうちは、自分を出して、恥をかいて、勉強することが必要。年寄りは、「自分はこれだけキャリアがあるんだ」なんてことをいうと、若者に嫌われる。いつでもチャレンジャーでいなくては。そうでないと、たとえアドバイスしたって、若者に響かないんじゃないでしょうか。
僕が若者にアドバイスするときは、やっぱり自分の経験からだし、でも最終的には自分というか本人がどう感じるかなんだよね。自分ひとりで大きくなったのではなく、人との出会いで助け合って大きくなっていく。それをいつも感じていないとだめですね。いくつになってもチャレンジ精神は大事。いやだ無理だではなく、興味があったら、きっと若返れるから。(次ページへ続く)



