キャリアプランニングを阻む落とし穴
キャリアプランニングの基本は、自分の価値観と向き合うこと。自分の価値観を理解すれば、本当にやりたいことや進むべき道が見えてくる──前回は、こんなお話をしました。はい、難しくもなんともありません。ごくごくシンプルな話ですね。でも、それを実践して、「やりたいことを仕事にしている」、あるいは「“本当にやりたいことを実現するための仕事”をしている」という幸せな人は、残念ながら決して多くはありません。
その大きな原因となっているのが、自分の価値観や本当にやりたいことなどの大切な「気づき」を阻害する落とし穴とでもいうべき存在、「固定観念」です。この落とし穴にはまり、キャリアプランニングをないがしろにしてしまうというケースが実に多いのです。
職種や肩書きに「固定観念」を持っていませんか?
たとえば、「コンサルタントは知的な感じ」「公務員は退屈そう」「保育士は女性の仕事」「職人は男性の仕事」など、ある職種に対して勝手なイメージを抱いていませんか? いつ誰が決めたのか分かりませんが、「この職種は○○っぽい」という偏見が、日本では、あまりにも多すぎる気がします。また、「プログラマよりもSEの方が上」、「制作部門よりも企画部門を狙うべき」など、実際の仕事内容ではなく、肩書きのイメージだけで判断してしまうようなケースも同様です。

このような固定観念にとらわれていては、自身のキャリアの選択肢はどんどん狭くなる一方。自分にとって、実はぴったり合うかもしれない別の道へ進む可能性を、自ら放棄してしまうことにもなりかねません。
職種や肩書きありきで仕事を選ぶのではなく、「やりたいことは何か?」から出発して考え、最終的にその職種なり肩書きなりに辿りつくのが正しいキャリアプランニングのあり方。たとえば、子どもだったら「大きくなったら、お医者さんになりたい」でよいのですが、社会人としてのキャリア選択は、「最先端の医療技術を学んで医学の進歩に貢献したいから、大学病院の医師」なのか、あるいは「医療不足で困っている地域の人たちの役に立ちたいから、離島の診療所の医師」なのかを考えるというスタンスが大切です。



