今回は、最近よく話題になるセルフブランディング、自分プロデュースについて考えてみたいと思います。仕事を成功させる上で、自分のブランド価値を高めることはたしかに大切ですが、カタチだけのイタいセルフブランディングを行っている方が多数だと感じます。どうすればいいのか? 一緒に考えてみることにしましょう。
ツイッターのプロフィールがイタい人は信用できない
「自分もそろそろセルフブランディングが必要かと思いまして…」
先日、結構有名な勉強会を主宰されている方からこんな相談を受け、戸惑いました。
ここ数年、セルフブランディングブームだなと感じます。『Me2.0~ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」』(ダン・ジョーベル 日経BP社)、『パーソナル・マーケティング』(本田直之 ディスカヴァー・トゥエンティワン)などセルフブランディング本も多数発売され、話題になりました。
自分ブランドの構築については、まったく否定しません。ただ、カタチだけになっていて、見るからに痛々しいセルフブランディングを行っている人もいて、首をかしげてしまうことがよくあります。具体例をお伝えしましょう。
- 勉強会、異業種交流会などで無駄に派手な変わった名刺を渡す(でも、見るからに自信がなさそう)
- 名刺に自分で勝手に作ったニックネームや、肩書きを書いている。しかも本人のイメージとややズレている
- トガッた発言をしているようで、実は著名人の受け売りで、オリジナリティがない
- ブログやツイッターで目立とうとしているが、やはり著名人の受け売りで個性を感じない
- ブログやツイッター、SNSなどのプロフィールが、やたらと作りこまれていて大げさ
- 変わったファッションで差別化しようとしているが、似合わない
などです。そして、表面的なセルフブランディングを行っている人は、結局のところあまり信用できません。すると、仕事をお願いしようとか、相談してみようという気にならないわけです。
最近は、ネットによるブランド構築がよく提唱されます。自分のサイトやブログ、SNS、ツイッターのプロフィールや言動でブランド構築するというものです。前述したように、これらのデザイン、プロフィール、記事をつくりこんでいる人をよく見かけます。
これについては、セルフブランディングを趣味、ごっこ遊びとして捉えるならば悪くないと思いますが、もし仕事で成功しようと思うなら大間違いです。仕事には依頼者がいて、彼らがその仕事に高く満足しないと意味がないのです。
就転職においても、やたらと作りこまれたプロフィールのエントリーシートや職務経歴書を見ることがありますが、面接では過去の事実について根掘り葉掘り聞くので、結局、メッキが剥がれてしまいます。
そもそも、個人のブランドとは「◯◯さんと今度会うのだけど、どんな人?」と聞かれた際に、「そうだなぁ、愛想は一見よさそうだけど、根は意地悪なんだよね」という評価のように、その人を代表するイメージなのです。そして、その評価は他人が決めるものです。表面的なことよりも、言動の一貫した特徴が問われるのです。(次ページへ続く)




