MCSEなどIT系資格を5つ引っさげて転職! 新人なのに仕事を選べる立場に
――前回、異業種であるIT業界に転職するため、難関資格を5つも取得したというところまでうかがいました。転職活動は成功しましたか?

はい、まずは大手SIerに入りました。客先に常駐して働くスタイルだったんですが、MCSEをもっている人なんて、そうそういないわけです。それで、「すごい新人がきた」と。「いくつかプロジェクトあるけれど、どれがいい?」って、新人なのに仕事を選べたんですよ(笑)。
いま思えば、すごいことですよね。用意周到に越したことはないというか。僕は「直す技術者」を軸に働きたいと思っていたので、Dellのサポートセンターを選びました。5年連続顧客満足度NO.1に貢献できたと思います。
資格は転職にも有利に働きましたが、その業界になじんでからも、自分が持っている知識の範囲の資格はとっておいたほうがいいと思っています。要は、「技術の見える化」なんですよね。とくに技術者を派遣する企業は、資格単位で人を見ているところがありますから。MCSEを持っている技術者が3人欲しい、といった具合で。
――異業種から入ってきた立場で見て、IT業界の魅力はどんなところですか?
新しい変化が次々に起こることですね。それがたいへんで嫌だという人もいるでしょうけれど。自動車業界は、大きな変化はめったにありませんでした。たとえばエンジンは、もう何十年も前から性能も形もそれほど変わらないんです。目立った変化といえば、ハイブリッド車が出てきたくらいでしょうか。けれどIT業界では、それこそOSから覆されることがあるでしょう。前職が変化のなかった業界なので、IT業界に転職してからは、それを楽しんでいますね。
――そこから、また転職されましたね。
実は、2度目の転職の前に、一度やってみたかったことがあって、挑戦したんです。デイトレーダーなんですけれど。興味をもったことはとりあえずやってみることにしているので、1年間デイトレーダーとして稼いでいました。1日60~70万円くらいは勝っていましたよ。
でも、しばらくして「一生はやれない」と思いました。デイトレで勝って振り込まれるお金は、いったいなにに対して払われたものなんだろうと、罪悪感にさいなまれてしまって。負けたら負けたで、ヘコんで眠れないんですが。
僕は、トヨタでもDellでも、なにかをお客さまに提供して「ありがとう」といわれることによって、お金を得ていました。デイトレーダーを経験したことで、その仕事の価値に気づくことができた。それで、もう一度、IT業界に戻ることにしたんです。(次ページへ続く)




