実務経験5年目のネットワークエンジニアの職歴書を改善
翔泳三郎さんは、2006年の大学卒業後にネットワークエンジニアとなり、5年目を迎えました。現在転職活動中で、自身で職務経歴書を作成していました。
しかし、「望まない企業からのスカウトも多い反面、スカウトされたいと思うような企業からはなかなかスカウトが来ない」「職務経歴書の書き方の本は、内容が一般的すぎてあまり参考にならなかった」などの理由から、キャリアアドバイザーのインタリスト 山川純子氏に応募書類の添削を依頼しました。
アドバイスによりどのように変わったか、ビフォア・アフターをお届けします。
職務経歴書(1/2ページ) 応募先企業にあわせて情報を選択せよ
今回お見せするのは、プロが添削する前の、翔泳三郎さんオリジナルの職歴書です。三郎さんは、エクセルで作成。3年間で自分がかかわった、10のプロジェクトについて、それぞれ「プロジェクト期間」「プロジェクト内での業務内容・役割」「開発環境・技術等」「メンバー数・役割」の4項目でまとめています。
添削前の書類について、キャリアアドバイザーはこう評価します。
「100点満点で採点するなら、73点。IT系、技術系の方は小さい字で応募書類を作成される方も多いのですが、翔泳三郎さんの場合も A4に印刷したときにフォントサイズ7~8程度となり、たいへん読みにくいと感じました。
職務経歴書に盛り込むべき内容に過不足はなく、経験してきた開発環境、技術なども細かく記載されています。しかし、やや飛躍が感じられる文章表現もあり、つじつまを合わせていく必要がありました」
以下、さらに詳しく改善すべき点について見ていきましょう。
望まない企業からスカウトがあるのは、経歴を絞り込めていないから
先述のとおり、三郎さんは「望まない企業からのスカウトも多い反面、スカウトされたいと思うような企業からはなかなかスカウトが来ない」と悩んでいました。その原因を、キャリアアドバイザーの山川氏は、「情報の取捨選択が不十分だから」と指摘します。
豊富な経験や資格を網羅的に記述すると、人材イメージが拡散してしまうのです。自分が希望する職種や企業が求める人材像にあわせて情報を取捨選択すれば、求職者にとっても採用企業にとっても、ムダな手間が省けます。
強気の表現は、独りよがりな印象を与えることも
三郎さんは、略歴で「社内外から好評を得て顧客からの信頼獲得に貢献」「調査業務時は丹念な資料調査で好評を得る」など、自己PRともとれる表現をしています。これについて、山川氏はこう指摘します。
「強気の表現に根拠がなければ独りよがりな印象を与え、読み手に受け入れられませんので、要注意です。過去の経験は、感想や心掛けではなく、行動と客観的な成果、他者からの評価を事実ベースでアピールし、将来への希望は、意気込みだけではなく、実現可能である根拠とともに述べると説得力が増します」




