皆さん、こんにちは。今回も「学歴差別」をテーマにお届けします。採用現場での差別の実態は、前回お届けしたとおりです。
では、具体的にどうすれば学歴差別を乗り越え、納得のいく就・転職活動ができるのでしょうか。私の最新作『くたばれ!就職氷河期 就活格差を乗り越えろ』(角川SSC新書)をもとに、本には書き切れなかったここだけの話も含めてお届けします。
学歴差別は「ある」 それをどう乗り越えるのかが問題だ
前回の記事は大反響で、この連載の中でも過去最高のアクセス数でした。いかにこのテーマへの関心が高いかがうかがえます。ネット掲示板でもスレッドが立ち、このニュースが配信されているmixiでは、このニュースを元に2,000人弱が日記を書きました。
賛否両論、たくさんのご意見をいただきました。「学歴差別はあって当然。差別ではなく区別」という肯定のご意見もみられました。一方で「ムカつく!」という趣旨のお怒りのメールもあれば、「そもそも学歴差別なんてあるのか?」というご意見もありました。
ただ、採用の最前線にいる私からすると、データ、ファクトから見てもこの問題は存在しています。大手企業の学歴別ランク分けの表や、学校群ごとにセミナーを分けて実施している実態などを目撃してきました。差別とは違いますが、教育学関連の学者が学校群ごとの就活実績を時系列で検証している調査もあります。
私は差別を礼賛しているわけではありません。「ある」という現実を受け止め、「ではどうすればよいのか」を具体的に考えるべきだと考えています。
徹底的に対策しているか? 努力が実を結んだ実例がある
これは主に新卒を中心にした話なのですが、学歴差別を乗り越えるためには、初期の選考を突破するのが第一のカギです。まともな人事・採用担当者がいる企業なら、筆記試験の最高得点者や、群を抜いたエントリーシートを見逃しはしないでしょう。
たとえば、難関大学卒業生が大多数を占める、大手広告代理店から内定を得た帝京大学の学生がいます。彼は、SPIによる足切りを避けるために、4冊の問題集を活用し、完答に近い状態になるまで何度も練習しました。1日7時間以上、SPIの練習をすることもあったとか。
第一志望の上場企業に内定した杏林大学の学生もいます。彼女はその企業に提出するエントリーシートを、社会人に何度も添削してもらい、推敲を重ねました。その企業だけで、20人以上のOB・OG訪問をして、内定を得た学生も知っています。
ドライに学歴で足切りしている企業も確かにあります。しかし、スラムダンクの安西先生の言葉ではないですが、学歴で「あきめたらそこで試合終了」です。(次ページへ続く)


