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 転職市場回復といわれるが、「35歳転職限界説」といわれ、転職がしにくくなる35歳以上にも当てはまるのだろうか? 管理職の転職を専門に手がける、エグゼクティブリクルーターの小松俊明さんにお話をうかがった。



管理職転職専門のエグゼクティブリクルーター、小松俊明さんに聞く!

――転職市場が回復しているという話を聞きますが、本当でしょうか?

 それは主に、転職ビジネスにかかわる人たちの希望的観測で、断言するのは難しいと思います。誰の視点に立って考えるかですね。

 まず、大手人材エージェントについて。年収がまだ低い若手の方の転職を、数多く支援するビジネスモデルです。この層の求人数はそれほど増えておらず、結果としてエージェントの売り上げも落ち込んだままです。さらにいえば、この層の獲得にはエージェントでなくても、成果報酬型の求人広告でも効果が出ることがわかっており、さらに苦しい状況でしょう。

 個人または少人数のエージェントは、昨年と比べてよくなっていると思います。「転職市場が回復している」というのは、この人たちでしょう。ただしご存じのとおり、人材ビジネスは小規模なもの。エージェント1人あたり、年間10数件の転職が決まれば売り上げ達成という世界ですから、たとえば昨年12件の成約だったのが、今年は14件になった、というレベルでも「よくなっている」と感じるわけです。この規模では、感想は主観的なものであって、転職市場全体に当てはまるものではないでしょう。

 とはいえ、求人数は増えており、転職活動を積極的に行っている人の数も増えていると思います。しかし転職活動者にとっては、世の中の採用実績数が増えない限り、「転職市場回復」とは言えないと思います。求人数が増えたとは、採用企業が不況でポケットにしまい込んでいた求人を、出してみせた状態です。選考自体は厳しく、なかなか採用に至りません。つまり採用企業側は、差し迫って採用しなければならない状況ではないわけです。

 企業が本当に採用に積極的なときには、一定数の採用数に至らないと、人事の責任者がクビになることだってあります。すると、募集要件を100%満たしていない人材でも採用となります。今は100%以上でなければ、採用されません。面接が何度も行われれば、どんなに完璧なプレゼンをしても、ボロが見つかる。そこをついて「ここがダメだから」と落とされてしまう。転職活動者にとっては、「回復」には程遠い、厳しい状況が続いていると言えるでしょう。(次ページへ続く)


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管理職専門ヘッドハンターに聞く!35歳以上の転職市場の実態 先端企業で働く人のための、40、50代を見据えたキャリア戦略
管理職転職専門のエグゼクティブリクルーター、小松俊明さんに聞く!

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