急速なクロスメディア化が進むなか、さまざまな業界からの流入組が大量発生中!
クリエイティブ業界に特化した人材エージェンシーとして1995年に設立されたデジタルスケープ。人材紹介業のほか、クリエイター育成やWebサイト制作なども手がけながらネットビジネスの発展に伴走してきた。しかしながら、そんな同社でも近年のソーシャル系サービスの急成長ぶりには想定以上と舌を巻く。

「顕著な背景動向としては、モバイルサービスの急成長に伴うコンテンツ量の増加が上げられるでしょう。モバイルコンテンツは前年の5倍以上に膨らんでおり、提供元である某大型携帯コンテンツサービスの売上で見る成長率は昨対200~400%にも上っています。そうした状況下で雇用意欲が高まるのは当然といえば当然で、職種も実に多彩です。ただし、新卒採用はイラストレーターなど一部を除けばほとんどありません。スピードが求められる業界だけに、“即戦力”となる経験者だけが対象となっています」
そう語るのは、デジタルスケープのキャリアサポートグループチーフを務める森川弥奈さんだ。キャリアコンサルタントとして、転職支援はもちろん、広い視野に基づいたキャリアプランへのアドバイスにも定評があり、折ごとに相談に訪れる人も少なくないという。そんな森川さんは、ソーシャル系サービスの求人増加を「ネット系人材のキャリア転換のチャンス」と見ているようだ。
「ゲーム業界とWeb業界、それぞれからのソーシャル系への流入が増えています。Web業界はツールの普及や海外への仕事の流出などによって価格競争にさらされ厳しい状況にあり、年収も大幅にダウンしていますから、新天地を求めてソーシャル系に移行する方が増えてきたと考えられます。一方、ゲーム系は携帯電話、スマートフォンなどに展開しつつあること、リッチコンテンツのニーズが高まっていることなどからニーズが高まっています。まだ合流していないのは映像系くらいでしょうか。それも時間の問題かもしれません」
Web系、ゲーム系それぞれの経験を持って、新天地を求めてソーシャル系に流れていく。今現在はそういう見え方だが、人材市場として融合し、大人数を相手に競争していくといった図式になるのだろう。チャンスも増えるが、ライバルも増えるということだ。森川さんいわく、「力を蓄え、キャリアアップしたい方にはチャンス、現状に甘んじてきた方には厳しい時代の到来」というわけである。
それでは、実際にどのような職種があり、どのようなスキルや能力が求められているのだろうか。



