リクルートエージェントのコンサルタントに聞く! IT業界最新転職動向
――まずは廣瀬さんのご専門分野を教えてください。

現在は、IT系の営業担当職種をメインに、採用企業と転職活動者両方の支援をしています。経歴を申し上げると、新卒で大手SIerに入り、エンジニアとして生産管理系のシステム開発を担当しました。その後リクルートエージェントに転職し、インフラ系エンジニア専門のキャリアアドバイザーと、自社プロダクトを持つ外資系採用企業の営業を、あわせて5年ほど経験しています。肩書きは変わりましたが、一貫してIT分野を手がけてきました。
――御社から見る、最近のIT業界の転職動向はいかがですか?
まずは自社プロダクトを持つ企業についてですが、控えめだった2009年度の反動もあって、採用に積極的です。ただし、外資系は12月決算ですから、現在出ている求人は11月中旬くらいでいったん閉まるでしょう。
SIerは金融、医療系はあいかわらずニーズがあるものの、そのほかの分野では、発注企業の景気が戻らないので、採用も控え目です。あるポジションが空いたら、そこを埋めるためピンポイントで募集をかけるといった具合です。
ネットサービス系は大きく伸びています。ソーシャルアプリ制作会社、ソーシャルプラットフォーム提供会社、SNS運営会社、フラッシュマーケティング企業などでは、営業、開発者はもちろん、管理系職種も募集しています。
――プリセールス、ITコンサルタントなどは、システムエンジニアのキャリアプランの選択肢の1つとしてあると思います。そういったキャリアアップ、ジョブチェンジ転職はいかがですか?
企業ニーズという視点から見ると、限りなく難しいです。これは年齢に関係なく、20代であってもです。企業は即戦力人材を求めていますから。
これまでのキャリアアップ転職というと、上に狭くなっていくピラミッド型で、プログラマの階層からプロジェクトマネージャーやアーキテクトの階層を経て、ITコンサルタントなど、上流行程を担当する層に上がっていくものでした。景気がよかった頃は、企業もポテンシャルを買い、採用してから未経験の仕事をさせて育てる余裕があり、ジョブチェンジ転職も可能でした。

しかし、現在の転職でかなえられるのは、ピラミッドの横の階層の移動だと思います。つまり、プログラマならプログラマのままで別の会社に転職し、会社の事業規模が大きくなる、年収が上がるといったプラス要素を得るといった具合です。(次ページへ続く)


