「自分は本当のお笑い芸人じゃない」悩みから救ってくれたのは
松本人志の「お笑いも占いも人を喜ばすこと、ええんちゃう」
――いまの島田さんのアイデンティティとしては、どういった位置づけになるんでしょうか、芸人? 占い師?

自分では、やっぱりお笑い芸人でいたいんですよね。だから、「手相芸人」なんていったりもしていますけれど。でも、正直なところ、自分はなにをやっているんだろう、えらそうに手相なんか見て……って悩んでいた時期もありました。
そんなときに、「人志松本の◯◯な話」に出させていただくことになりました。千原ジュニアさんやそうそうたるお笑い芸人のみなさんのなかに、こんな中途半端なお笑い芸人がまぎれこんで、占いの話なんてして……と、肩身の狭い思いをしていたんです。
その番組の本番前にトイレに行ったら、ダウンタウンの松本さんがいらして。男性はおわかりだと思いますが、トイレで一緒になったら、もう、逃場がないんですね。恐る恐る「失礼します」と隣に並んだら、「お前、最近がんばっとんなぁ」とおっしゃって。あまりのうれしさに、つい心中の本音が出ちゃいました。「占いなんてやっていて、自分はいいんだろうかって悩むこともあるんです。お笑い芸人でいたいのに」と。そしたら用を足した松本さんは、「知らんよ、そんなもん」って出て行かれて。
「そりゃそうだよなぁ。俺、大先輩に向かって愚痴なんか言って、何やってるんだろう」と後悔していたら、出て行ったはずの松本さんが戻っていらして、「でも、占いもお笑いも、どっちも人喜ばすことやし、ええんちゃう」ってひとこといってくださって。本当にうれしかったです。そんなふうにして、先輩がたの言葉に支えられてきたんですよね。
――占いをする喜びとは?
みんなに元気になってもらえることですね。落ち込んでいる人をただただ無責任に励ますよりも、「手相がこうだから、いいことがありますよ」とアドバイスしたほうが、説得力があるんです。
とはいえ、僕は、先輩後輩だとか、タレントとスタッフさんだとか、表だ裏方だということで、対応をわけたくはないんです。先輩を立てるのは、一般企業でも当たり前ですよね。でも、それだけではなく、後輩も大事にしないと。取引先の人は大事にしても、後輩は大事にしないとかね、ダメですよね。だから、占いを使って先輩をおだてるとか、取り入るとか、そういうことは絶対にしませんね。(次ページへ続く)


