自分1人だけで「自分探し」はできません!
前回、キャリアプランニングには、自分の内面を掘り下げる「自己内省」と、外から客観的に見る「自己客観」が重要で、とくに若いうちは「自己客観力」が不足すると述べました。
「自己客観力」を磨くためには、本を読んだり、セミナーを受けたりするのもすばらしい方法ですが、それだけでは十分ではありません。本やセミナーから得られる情報は、「自分の解釈」という色眼鏡を通して入ってくるもの。どうしても、偏りが出てしまいます。いちばんいい方法は、あまり面識のない人と実際に話すことだと思います。
自分探しの旅に出る人が後を絶ちませんが、それは「面識のない人と実際に話す」いちばんいい機会だからでしょう。まして海外での経験は、日本では当たり前になっている「ただの固定観念」を取り去ってくれます。
とはいうものの、すべての人が気軽に旅に出られるわけではありませんよね。はい、皆さんお忙しいこと、よくわかっています。その場合は、普段の生活を見直してみてください。あまりかかわりのない部署の人、クリーニング屋さんやタクシーの運転手さん、飛行機やバス、新幹線で隣に乗り合わせた人など、「面識のない人」とかかわる機会が、意外にもたくさんあるのではないでしょうか。

どんな人に対して、どんな反応をするのか、自分ではわかりにくいものです。お店の店員さんに対して偉そうにしたり、地位のある人だとわかった途端にへりくだったり、実は打算的な自分に気づくかもしれません。自己客観力を伸ばすには、そういう自分を批判したり、見て見ぬふりをするのでなく、「自分はこうなんだ」と認めることが重要なのです。
知らない人と話せば話すほどそれがよくわかるようになり、自己認識能力を高めることにつながります。自分の長所や意外なコンプレックスなど、他人と話すことによって気づかされることは、実はとても多いのです。



