2010年もあとわずかになってきました。 「今年はどんな年でしたか?」そんな会話をする機会も増えてきたことでしょう。印象的な出来事を振り返り、「自分の10大ニュース」を作る人もいるでしょう。これさえ用意しておけば、忘年会の会話はたいてい大丈夫です。
ただし、キャリアについて真剣に考えている読者の皆さんには、これでは不十分です。なにを成し遂げ、どれだけ成長したか? 転職市場において、自分はどの位置にいるのか? 客観的に自分を振り返りたいものです。
それには、手帳を活用した職務経歴書のアップデートがたいへん有効です。そのノウハウをお伝えしましょう。
年末は職務経歴書のアップデートを 暗黒時代を再解釈しよう
みなさんのお手元にある、職務経歴書のファイル。最後にアップデートしたのはいつでしょうか。あるプロジェクトを終えたときや、四半期ごと、年末など、節目節目で定期的に情報を書き換えておきたいものです。すると、いざ面接に臨む際に慌てず済みますし、内容も最新で濃い情報が詰まったものになります。
更新する際に振り返りたいのは、直近の輝かしい成功体験だけではありません。自分の中での暗黒時代こそ、客観的に見直してください。時が経てば解釈もかわり、新たに見えてくるものがあります。学んでいることも多いでしょう。
私も最近、自分史を振り返って気づいたことがあります。たとえば、社会人になってはじめての配属先である通信サービスの営業部時代のこと。学生と社会人の違いに戸惑い、やりたくもない営業の仕事に疲れ、悶々としていました。しかし、200社を超える顧客を担当し、BtoB営業にどっぷりとつかったこの時期は、いまの自分にとって宝物のような経験です。
また、転職情報誌のとらばーゆ編集部時代も、当時はつらいものでした。メディアの企画業務が未経験なうえ、伝統的な大組織のやり方に戸惑い、目立った成果を残せませんでした。しかし、メディア作りのイロハを学んだ時期であり、雇用に関する基礎知識も身につけることができました。この経験が、いまの執筆活動をどれほど助けてくれていることでしょう。
感情的につらいからとフタをしてしまうと、貴重な情報が陽の目を見ないまま埋もれてしまうかもしれません。心の準備ができたら、ぜひフタを開けてみてください。
よくいわれることですが、ムダな経験は1つもありません。新たな経験を記録し、これまでの経験を再解釈するために、職務経歴書の更新をぜひお試しください。(次ページへ続く)


