今年もあとわずか。冬休みがやってきます。普段忙しい読者の皆さんには、ゆっくりとキャリアについて考える時間をとっていただきたいものですが、「年末年始くらい、転職のことは忘れたい!」という方のほうがほとんどでしょう。
そこでオススメしたいのがDVD鑑賞です。作品としておもしろいのは当然、鑑賞後は自然とキャリアに関するモチベーションが上がっているという、優れものを5つセレクトしました。皆さんのDVD選びのご参考になれば幸いです。
常見陽平猛プッシュ! 冬休みに見たいキャリア的DVDその1:
ミュージシャンも所詮、仕事である 『アイデン&ティティ』
「好きなことを仕事にしたい」これは、誰もが一度は憧れることではないでしょうか。好きなことを仕事にしたわかりやすい例がミュージシャンです。彼らは果たして幸せなのでしょうか。バンドブームの中でデビューし、ブームが去った後に苦戦を強いられるバンドやミュージシャンの姿を描いたのがこの映画です。原作はみうらじゅんですね。こちらも素敵です。
この映画でご注目いただきたいのは、ミュージシャンも所詮、仕事であるということです。結局、ビジネスでやる以上、売れなくてはダメなのです。ミュージシャンの友人は多いのですが、メジャーデビューするにあたって、ビジュアルや音楽性を変えるように言われることはよくあること。また、食べていくためには並行して、作曲の仕事、専門学校の仕事を掛け持ちすることも。
ミュージシャンはやや極端な例ですが、華やかに見える仕事や多くの人が憧れる仕事ほど、実際にやってみると厳しい現実に戸惑うものです。「好き」を仕事にするというのは、実はたいへんな苦行プレイです。仕事には「覚悟」が必要であることが感じられる映画です。
常見陽平猛プッシュ! 冬休みに見たいキャリア的DVDその2:
世界を相手に勝負する気概を持て!『ユーロバウンズ』
次にご紹介するのは、ライブDVDです。LOUDNESSをご存じでしょうか? 日本を代表するヘビーメタルバンドの1つです。日本人で初めてマジソン・スクエア・ガーデンのステージに立ったことでも知られ、X JAPANなどにも影響を与えたとか。YouTube上には、大学の軽音楽部時代の稲葉浩志さん(B’z)が彼らの曲をカバーしている様子もアップされていますね。
『ユーロバウンズ』は、1984年にヨーロッパで行われたライブの様子を収録したものです。はっきり言います。鳥肌ものです。今思うと時代を感じさせるダサい衣装、あまり上手じゃない英語(日本語の歌詞でそのまま歌っている曲も)ながら、ヨーロッパのキッズたちを熱狂させているのです。
私は小学校の頃からLOUDNESSを聴き、彼らのような世界で勝負できる日本人になりたいと思いました。まだまだ、そうはなれていませんが……。「日本から世界に挑戦」「グローバル人材」など、世界を舞台にビジネスをすることがいわれて久しいですが、つい日々の業務に追われて、そうした気概を忘れてしまうもの。自分を鼓舞する意味でも、ぜひご覧ください。
ちなみに番外編ですが、本連載の編集担当Wさんがぜひ紹介しろというので。2010年に散開した、おじさんお面バンドBEAT CRUSADERSのラストライブを収録した「LOST CRUSADERS」は、キャリアを考える上でマストな作品だそうです。年齢を重ねても挑戦を恐れない、彼ら最後の勇姿をぜひ見届けてください。(次ページへ続く)



