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 今回は、東京で女性専用ゲストハウスを運営する浜田研さんのお話です。東京育ちのクリエイター4人で、吉祥寺・下北沢・三軒茶屋など“住んでみたいオシャレな街“にスタイリッシュな部屋を作っています。ゲストハウスの入居者は、都心で働く20~30代が多いそうです。



東京の人気エリアに、女性専用ゲストハウスを運営するインテリアデザイナー

 インテリアデザイナーの浜田研さんは、女性専用のゲストハウス『客家(キャクイエ)』を運営している。扱うのは、吉祥寺、三軒茶屋、下北沢など、都心へのアクセスがよく、若者に人気の街の物件ばかりだ。

 「“東京を快適に暮らすための居場所”をテーマに、設計しています。『誰と、どこで、どのような過ごし方をするか』は人生において重要なこと。住む場所のクオリティを一定レベルに保ち精神を安定させるとか、職場の近くに住んでやりたいことに集中する時間を確保することなどは、仕事を充実させるためにも大切だと思います」

 浜田さんは、1976年に東京で生まれた。学校卒業後、アンティークショップに勤め、家具をリペアする職人として働いた。古い家具を復旧させ、新しいデザインに作り変える仕事だった。「古いものを直しているうちに、『新しいものを作りたい』という気持ちが生まれました」。20代半ばに会社を辞め、デザイン専門学校に通った。

 デザインを学んだ後、建築設計デザイン事務所に勤務。「その頃、ゲストハウスの存在を知りました。当時、ゲストハウスのレベルはそれほど高くなかったし、とくに女性専用の物件は数が少なかったですね」

 ゲストハウスの課題に気づきながらも、日々の仕事が忙しく、そのまま時間は過ぎていった。3年間勤めた後、フリーのインテリアデザイナーとして独立。それから3年間、大きな商業施設の店舗デザインなどを担当した。

修行時代のクリエイターにも好立地&良いインテリアの住空間を

 デザイナーとして仕事をするうち、修行時代のクリエイターがいかに厳しい生活を強いられるか痛感した。

 「東京でクリエイティブな仕事をすると、時間および資金面で厳しい状況になります。僕たちのようなクリエイターは、下働きの時間が長いのです。たとえばほとんどの美容師さんは、朝早くから終電までトレーニングして、家に帰って寝るだけの20代を過ごします。建築業界なら、多くの場合、“オープンデスク”という、給料なしで事務所に置いてもらう勉強期間が必要です。いくら自分で選んだ道とはいえ、心も体もまったく余裕がない状態がかなりの期間続くわけです」

 こうした経験から浜田さんは、若くて金銭的に余裕のないクリエイターでも住める、都心に近くて快適なインテリアのある部屋が必要だと考えた。

 「修行時代だからといって、何もかも犠牲にして頑張るのではなく、好立地で良質なインテリアに囲まれた場所に住むという選択肢があってもいいと思うのです。いつしか、『僕たちがゲストハウスを作ることで、それを叶えたい』と思うようになりました」(次ページへ続く)






著者プロフィール
滝岡 幸子(タキオカ サチコ)

経営コンサルタント・中小企業診断士、有限会社ポテンシャル 代表取締役、『ひとり起業塾』主宰。
大手外資系コンサルティング会社を経て独立。中小企業向けの経営コンサルティング業務を中心に、新規事業開発、企業研修、講演、各種メディアでの執筆連載など多方面で活躍中。小資本、低リスクで身軽に起業するノウハウを伝える「ひとり起業塾」を主宰。著書に『図解 ひとりではじめる起業・独立』(翔泳社)、『はじめよう!移動販売』(同文舘出版)がある。






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