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典型的な恋愛指南でよく見かける「女は議論が嫌い。同意されることを望んでいる」みたいなフレーズ……。女性を馬鹿扱いか!とイキドオル方も多いかと思いますが、実はこれ、観点をちょっと変えるだけで、仕事では結構使えるのです!



 今回は、「一見、女性蔑視としか思えない恋愛テクニックは、人間関係全般の危機回避術として使ってみれば有用なのではないか」というお話をさせていただきたいと思います。 

恋愛テクニックが想定している「女性」は、人間としての魅力が乏しい

 典型的な「女の人を夢中にさせるテクニック」を挙げてみましょう。

・「女は議論が嫌い。まずは同意してからでないと話は始まらない」
・「女は平気で、自覚なくうそをつくが、それを否定してはいけない」
・「女の人にデートのプランについて考えさせるのはダメだが押し付けるのもダメ。男性は女性の願望を踏まえつつリードするのがいい」

 たとえば上記のような感じかと思うのですが、しかし、こういう恋愛テクニックがターゲットとして想定している女性……正直言って魅力的には思えませんよね。「なぜテクニックを磨いて彼女をゲットし、金払ってうなずきマシーンにならなアカンのや」と思ってしまいます。

 残念なのは、ずっと男子校だった、姉や妹がいなかった、などの事情で、あまり女の人と接したことがない人がこういうテクニックを見て、「女ってめんどくさい…」と思ってしまうところ。実際、めんどくさくない女の人は、めんどくさくない男性と同程度の割合でいっぱいいますから、女性を避けるのはもったいないと思います。

 ちなみに、わたしだったら同意しか求めないような女の人は好みではないので、そういう人と会ったとしても、一応表面上は同意しますが、普通に友達づきあいはするにせよ、恋愛対象にはならないかなと思います。男と女で扱いを変えたりすると、かえって面倒なので、「人に好かれるにはどうすればいいか」について考えはしますが。

 しかし、なぜこのように、女性を別の生き物(しかも、男性よりも知性のないアニマル)とみなすような恋愛テクニックがあるのでしょうか。そのメカニズムを探りつつ、恋愛テクニックの真の利用法について考えていきたいと思います。 

女性を特別視する恋愛テクニックは、もはや現実と合わない

 「その語り方はダメなんだ。女性は共感されることを求めて話しているんだ」という恋愛術は「男性であるあなたに魅力がないのではなく、女性である相手が馬鹿だからあなたのよさがわからないんだ」という含意があります。

 「馬鹿だからわれわれの魅力がわからない」という例もないわけではないでしょうけど、別に女性すべてがみんな馬鹿だというわけではありませんよね。そこで、単純化されてアニマル扱いされた女性たちが苛立たないわけはありません。

 特に論理的思考力に長けている女性、たとえば数学の成績がとてもよい女性など(「数学なんかでは論理的思考力の有無は計れない」とお考えの方は、あなたのものさしで論理的思考力がわかる基準で考えてくださるといいと思うのですが)は、女であるというだけで馬鹿呼ばわりされて、大変だと思います。

 自分のまわりにいる人に思いを馳せると、感情的な男性もたくさんいますよね。あるいは、「ストーカーを具体的に思い浮かべてください」と言ったとき、女性ではなく男性の姿を想像した人が多いと思いますが、なぜ「感情的で論理的思考力がない」ことを女性ばかりが背負わされなければならないのでしょうか。

 論理的思考力というのは、男性の専売特許であるとされてきましたが、実際のところは、「性別云々より個人差が大きい」というところでしょうか。わたしも数学の点数で女性に負けたことなんてザラにありますが、まだ描かれた世界が現実に追いついていないようで、なぜか女性は、非論理的な位置づけにあるのです。そんな考えが、男女が普通に仕事をしている現在、現実にフィットしなくなってくるのは必然だと言えるでしょう。

 かくして、うっすらと女性蔑視を体現するような恋愛テクニックは、さらに旧年代の恋愛テクニック「男はとにかく押しの一手」よりはフィット感があるとはいえ、ちょっと時代遅れになりつつあるのです。 

 ここまでだと、「女性差別はよくない」という普通の話ですが、女性差別を超えて、得るものはたくさんあるという話をしたいので、先に進めます。


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INDEX
女性蔑視的な恋愛テクニック、その真の使い方とは?
恋愛テクニックが想定している「女性」は、人間としての魅力が乏しい

女性を特別視する恋愛テクニックは、もはや現実と合わない

恋愛テクニックは、「人間関係全般の危機回避術」として使うと有効!

上司でも誰でも、全員を「女性」とみなしてホストのように接してみる!

姑息なテクニックが不要な相手なら、徐々に通常モードに戻せばOK!




著者プロフィール
ココロ社(ココロシャ)

大阪府出身。東京大学文学部を卒業後、ゲームのプランナーを経て、現在は平凡なサラリーマン。商品企画、広告、ソフトウェア開発などを中途半端に経験する。その傍らでブログ「ココロ社」を運営。昆虫写真は「気持ち悪い」と不評だが、youtubeのオリジナル動画が海外のニュースサイトなどで注目を浴び、また、ネットでの複雑な人間関係を解きほぐす記事などが好評で、各種の賞を受賞する。






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