つぶやきから採用候補者をゲット?
人事担当者の「なう」なソーシャルメディア活用
――まさかキャリアジンの記事に対して、人事担当者の方からダイレクトにコメントいただけるなんて。勇気を出してTwitterで座談会を提案してみたものの、まさか引き受けていただけるとは、正直、思ってもみませんでした。
村上(KLab):お互い実名に近いものを公開して、プロフィールを明確にしていたでしょう。だから、話が早いわけです。もちろん、さまざまな事情から非公開にしている方もいらっしゃるでしょうが、あえて自分がどういう人間かを明確にすることで成り立つコミュニケーションってありますよね。まさに今回のことと同じようなことが、採用活動でも頻繁に起きているんですよ。
箭内(NAVER):ネイバージャパンでも、2010年度の採用活動は、かなりソーシャルメディアを活用しましたね。はじめは戦略的にというより、偶発的という感じだったんですが(笑)。たとえば、最近の事例としてこんなものがあります。最初はNAVERユーザーとしてTwitter上でユーザーコミュニケーション担当の金子とやりとりをしていた方が、そのうち「NAVERのなかで働いてみたい」と仰っていただけるようになりました。そこで金子が、採用担当である私につなぎ、ユーザーイベントで面会したところ、お互いに「いいかも」となり、わずか1ヵ月でトントン拍子に入社が決まりました。同様の事例が増えており、ソーシャルメディアは採用にも欠かせないツールになりました。

大和田(アイスタイル):そんなにスムースな流れで、ユーザーから社員として就職するなんて今までありえなかったですよね。ネイバージャパンさんが求める人材は、サービスを利用するユーザーとの親和性が高いから、ますますその傾向が強いのでしょうか。
アイスタイルが運営する@cosmeの場合、ユーザーはコスメ好きで、華やかな世界を想像される方が多いです。一方、サービスを運営する社内は決して華やかというわけではなく、社員が駆け回っていたりするんですよ。そのため、採用という視点で見ると、どうしてもサイトイメージとの間にミスマッチが生じてしまいます。
ちなみにネイバージャパンさんの先ほどの事例では、ユーザーの方は最初から入社を希望されていたわけではないんですよね。
金子(NAVER):はい。私は広報担当として、ソーシャルメディアを使ったユーザーコミュニケーションを行っているのですが、その方とは、当初、ほかのユーザーの方と同様に接していました。TwitterでNAVERのサービスに対する感想をつぶやいていただいていたのを見つけて、こちらからお礼を書き込んだのが最初の出会いです。その後も何度かやりとりしていたので、人柄もなんとなくわかっていました。そんなタイミングで「NAVERのなかで仕事をしてみたい」とつぶやかれていたので、これはと思ってすぐに箭内につないだという次第です。
箭内(NAVER):Twitterのプロフィールを拝見して、ブログやFacebookなども見ることができたので、どんなスキルの持ち主かもだいたい見当がつきました。このように、ソーシャルメディアから採用候補者がピックアップされることが増えてきましたが、情報を公開している人が多いので、人となりを事前に知ることができるため、失敗は少ないですね。
村上(KLab):KLabでは、「働きたい」というつぶやかれる前に、こちらから「会社に遊びにきませんか」とアプローチしたりしてます(笑)。そう、ソーシャルメディア内を徘徊し、「これは」という方をハンティングしていくようなイメージです。たとえば、ダイレクトメッセージで、「会いませんか」と送るとけっこうインパクトがあるようで、イベントの招待くらいなら臆せず反応してくれるんです。これも実名やプロフィールの公開で、相手が「誰かがわかる」というのが障壁を下げていますよね。
大和田(アイスタイル):すごいですね。アイスタイルでは、広報活動としてソーシャルメディアはかなり活用しているのですが、採用方法として確立しているかというと、まだ有用性を検討している段階です。なので、今回の座談会では、皆さんの活用の状況について勉強させていただこうと思っています。(次ページへ続く)



