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経済アナリスト 森永卓郎が、「超就職氷河期」をメインテーマに、今後の日本の若者のキャリアについて提言します。



ハングリー精神で勝てないならどうする? グローバル時代に日本人が求められる働き方とは

 新卒・現役世代にとって厳しい雇用環境。誰もが、数多くのライバルと競いながら就職先を見つけ、自分自身を高め、キャリアやスキルを積んでいかねばなりません。さらに昨今は、ライバルは日本人とは限らない状況になってきました。

 言うまでもなく、現在はグローバル社会。優秀なビジネスパーソンは世界を舞台に、日々しのぎを削っています。特に人件費の安い新興国の人材は重宝されていて、海外でビジネスを展開する企業にとって、彼らは日本人以上に重宝されています。こういったなか、日本のビジネスパーソンはどう対処していけばいいのか。今回は、グローバル時代の生き方、心構えについて考えてみたいと思います。

 近年は国内外で外国人を採用する日本企業が増加。ローソンのように外国人採用比率を高めると公言する企業も少なくありません。それほど、外国人が持つポテンシャルが高いということでしょうか。

 たしかに、学生を見ていても、そう思わされることは多々あります。たとえば中国からの留学生は自立心やハングリー精神が旺盛で、それこそ必死で勉強するわけです。とても貪欲ですし、上を目指そうという気持ちは日本人以上。それに比べると日本人学生はのんびりとしていて、ビジネス社会で互角に戦うのは厳しいと思うことも少なくありません。

 私は個人的に、戦わずに済むならそれでいいと思いますが(笑)、これだけ就職するのが難しくなってきていると、そうは言ってもいられません。とはいえ、日本人が求めらる海外での仕事がないわけではないのです。たとえば、中高年向けの求人で、中国に行って工場長をできる人材にはそこそこニーズがあります。ところが言葉や文化、仕事のスタイルが日本と中国では大きく異なります。日本のように、なあなあの緩いやりかたが通じない。それに対応しようという日本人が少ないため、成功事例が増えていかないのです。

 中国のビジネスは、驚くほど速いスピードで進みます。その象徴が、上海のリニアモーターカー建設です。上海には総延長30キロ以上のリニアモーターカーがあるのですが、約1年半で作り上げられたものです。鉄道全線を建設するのですから、非常に速いピッチなのですが、なんと国内からは「遅い!」とブーイングの嵐だったとか。一方、日本のリニアモーターカーは、山梨の実験線ができてから20年以上。ようやく敷設計画が具体化したくらいで、いまだ実現は遠い未来の話です。さまざまな事情が背景にあるとはいえ、どれだけ日本がのんびりしているかを知る、1つの材料といえるでしょう。(次ページへ続く)


 
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グローバル社会でも「自分の席」を確保するには? 英語が話せなくても競争力が高まる、日常生活の送り方
ハングリー精神で勝てないならどうする? グローバル時代に日本人が求められる働き方とは

完璧な準備が整わずとも現地に飛び込み、経験して血肉とせよ





著者プロフィール
森永 卓郎(モリナガ タクロウ)

 1957年生まれ、東京都出身。80年東京大学経済学部卒業。日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局等を経て、現在、大手金融系シンクタンク主席研究員。専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済、教育計画。難しい「経済」を切るその語り口は解りやすく、明快である。ミニカーほか、さまざまなコレクターとしても有名。






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