「キャリアアップ」なんか考えず目の前のことをマジでやれ!!
皆さん、いきなり最終回です。約2年にわたってお届けしてきたこの連載も、今日で終わりです。振り返れば、『人事が教える「採用の決め手はここだ!」』という連載タイトルなのに、人事視点もなければ採用の決め手もわからず、なぜか恋愛ネタまで飛び出し、学歴ネタの回では2ちゃんねるで大炎上という数々の武勇伝を作ってきました。気づけば、このCAREERzineの中でも常連のベテランになっていました。
今回は最終回にふさわしく、「常見陽平のキャリア論総括」をお届けします。ずばり、「キャリアのことなんか考えてないで、目の前のことをマジでやれ!!」です。実はこれが、納得のいくキャリア形成のポイントです。これができていないと、納得のいく転職も、日常生活の充実もかなわないわけです。これをやっていないから、キャリアのことなんか考えるのです。焦って、ズレた行動をとってしまうのです。
まず、「キャリアアップ」という言葉を使うことをやめましょう。実はこれは、キャリア用語としては間違った言葉です。キャリアとは轍(わだち)です。自分が歩んできた道、そのものなのです。アップもダウンもないんですよ。でも、この言葉に踊らされて、アップアップしていませんか?
では、目の前のことをマジでやるために、肝に銘じるべき3つのポイントをお届けしましょう。これまでの連載でもお伝えしたことばかりですが、どうぞお楽しみください。
マジでやるポイント1 転職に逃げるな!!!
「結局、会社を辞めるってことをしてみたかったのですよね」
私の周りの転職経験者は、口をそろえてこう言います。「35歳転職限界説」などに惑わされ、そろそろ転職しなくちゃ……と焦っていませんか? 安易な転職、ダメ、絶対です。このコラムでは、その危険性を何度も指摘してきました。いいですか、転職に対する幻想、妄想を今すぐぶち壊しましょう。いったい、あなたが転職してまで実現したいことはなんですか?
年収ですか? 今の仕事を続けて昇進・昇格した方がもらえるかもしれませんよ。転職を3回以上すると生涯年収が下がるのは有名な法則です。
人間関係ですか? 異動でなんとかなるかもしれませんよ。嫌な上司・先輩が異動することだってありますし。オトナなんだから、ジャイアンやスネ夫のようなイヤなヤツとの付き合いかたもそろそろマスターしましょうよ。人には良い部分も必ずありますし。彼らも映画版では毎回イイヤツじゃないですか。それと似たようなものです。
やりたい仕事ですか? 結構なことですが、それはあなたに向いていることでしょうか? やりたい衝動だけで生きるのは青春時代に卒業しましょうよ。ある程度の大きさの会社だったら、やはり異動や役割変更などにより、社内で見つかるかもしれません。
上記の質問に対し、返す言葉がなかったなら、それは目の前のことをマジでやらずに、転職に逃げているだけです。転職を目的化すること、転職に過剰に期待することは、そろそろやめましょうよ。
安易な転職がいかにキケンかは、こちらの過去記事をご覧ください。(次ページへ続く)
⇒27歳前後の「そろそろ転職しなくちゃ症候群」に注意 それでも転職するなら、経験者からタブーを学べ



