リーマンショック後に訪れた転職相談者
30歳で未経験からエンジニアにキャリアチェンジした女性
こんにちは、キャリアコンサルタントの井手です。今回も、自ら行動することで夢を叶えた事例をご紹介したいと思います。
2009年4月、あれは忘れもしない、リーマンショックの影響により、転職市場がもっとも冷えこんでいた時期でした。企業倒産が相次ぎ、リストラの嵐が吹き荒れていた、思い出したくない時代の話です。
そんなときにも、転職のご相談を寄せてくださる方がいました。「どんな方だろう」。面談の前に、履歴書、職務経歴書を確認して、非常に驚きました。すごいキャリアだ!
その方をBさんと呼ぶことにしましょう。彼女は、短大を卒業してからおよそ13年間、幼稚園の先生として働いていらっしゃいました。30歳を迎えてキャリアチェンジを決意。未経験からエンジニアとしてのキャリアを歩み始められました。
30歳、未経験からエンジニアへのキャリアチェンジ……。
どれだけハードルが高いか、この業界を知る人であれば容易に想像がつくでしょう。
派遣社員からコツコツ経験 ただし、転職回数が多いのがネックに
とはいえ、Bさんはきちんと冷静に、自らのキャリアを築いていました。未経験の職種でいきなり正社員は難しいという判断から、まずは派遣社員からスタート。独学で勉強しながら、地道にコツコツ実務経験を積んでいらっしゃっいました。そのうち、とあるベンチャー企業にめぐり合い、正社員のポジションを得ました。直近3年間は裁量権を与えられ、密度の濃い仕事を担当、技術力、経験値を積んでいらっしゃったのです。
Bさんにお会いして感じた第一印象は、笑顔が多く社交的なお人柄で、ご年齢を感じさせないバイアリティ溢れる方でした。
「読んでもらえる職務経歴書の書き方を教えてください!」
「私の売り込みポイントはここだと思うんです!」
面談中もこんなふうに積極的にお話しくださり、Bさんに終始リードされっぱなしでした。
Bさんは、インフラ周りでのキャリアアップを目指していたのですが、離職者の多い企業のために、人手が足りないという理由で開発に回る可能性が出てきました。ご自身のキャリアに軸がなくなってしまうという危機感から、転職を決意されました。




