ブロークンでも伝わればいい……本当に「伝わって」いますか?
それでは最初に、腕試し。次の2つの文は「the」の有無の違いだけだが、内容は大きく異なる。違いがわかるだろうか。
(1)Do you have time?
(2)Do you have the time?
その答えだが、(1)は「時間はありますか?」=「ヒマ?」「遊ばない?」という意味。ナンパ目的のセリフとしても使われる。一方(2)は「時間はわかりますか?」=「いま、何時ですか?」である。
日本語でも「てにをは」を間違えるだけでミスコミュニケーションを招くことは多々あるが、それは英語でも同じ。昨今、「伝わればいい」と、とにかく英語を使ってみることが推奨されているが、なまじ英単語や言いまわしを中途半端に知っていると、ネイティブに「違った意味で伝わる」ことも大いにあるわけだ。かといって、「その表現イマイチですよ」と指摘してもらえることはそうそうなく、「伝わった!オレの英語もなかなかイケてる!」と満足してしまうことにもなりかねない。
表現に迷ったら、Google検索でネイティブチェックを
こうした事態を防ぐためにも、『Google英語勉強法』の著者・藤田英時さんは、「英語を使う前に、ネイティブチェックをするべき」と呼びかける。それには、Googleをうまく活用することが有効だという。
「自分で書いた英作文に自信がない、ネイティブはこういった表現をするのだろうかと迷ったとき、私はGoogle検索でネイティブチェックします。方法はいたって簡単で、思いついた英文を検索ボックスに入力すればいいだけです」
具体的な手順は次のようになる。このケースでは正確性を重視するため、アメリカの教育機関に限定して検索を行った。(site:edu はアメリカの education サイトの検索コマンド)
- 「私が好きなベスト10」を英語で表現したい。
⇒「my best ten favorite」で正しいか、ネイティブチェック。 - 「“my best ten favorite” site:edu」で検索
⇒検索結果は0件。つまり、ネイティブはこういった表現をしないということ。 - 「“my top ten favorite” site:edu」で検索
⇒「about 1,670 results」と表示。1670件ヒットするので、ネイティブも活用していると判断できる。
辞書や翻訳機能はもはやお馴染みのツールだが、ビジネスシーンでの文章となると、なかなか満足のいく結果を得られずにいる人も少なくないはず。ちょっとしたことだが、検索テクニックがモノを言う。藤田さんのワザを教えていただこう。(次ページへ続く)



