「専門性」と「リーダーシップ」両方を備えた人材育成でグローバル化に対応できる!
東日本大震災では、現場が判断し、有事にスピーディーに対応できる組織と、できない組織とが明確になったと大久保氏。また、企業はグローバル市場をマーケットにせざるを得ない状況であり、5~10年の間に、日本人だけでなく外国人も活躍できる組織をつくるべきだと述べた。
迅速に動ける、かつグローバルな組織にするためには、「リーダーシップ」と「専門性」の両方を持つ人材を育成することが必要だという。
人材育成には、以下4つのステージがある。
- 組織・仕事への適応(新入社員~ひとり立ちまで)
- リーダーシップの深化(20~30代)
- 専門性の深化(30~40代)
- リーダーシップと専門性の統合的発達(40~50代)
第1ステージにおいては、ほめかたと叱り方が上手な上司のもとにつけ、仕事の奥深さを味合わせること、第2ステージにおいては、ジョブローテーションにより複数の仕事と組織を経験させること、小さな成功の積み上げにより「自己信頼」を築くこと、第3ステージにおいては、プレイングマネージャーとして、プロフェッショナルとしての自立とマネジメントの両方を期待することが重要だとした。
第4ステージに到達できる人材を輩出するためには、リーダーシップの深化(筏下り)及び専門性の深化(山登り)といった各ステージを確実に経ることが必須条件である。さらに、グローバル化の潮流に迅速に対応するためには、元々高いリーダーシップを持つ人材は第2ステージを早期に卒業させ、第3ステージにおいて複数分野の専門性を育てるといったことも有効であるとした。
成長の節目には停滞のリスク「成長のジレンマ」がつきものだという。特に第3ステージにおいて、便利であるという理由で長期間プレイングマネージャーを勤めさせる「塩漬け」状態にすることのないよう注意を促した。
最後にこの理論をそれぞれの組織の状況合わせてカスタマイズしてほしいと、大久保氏は講演を締めくくった。



