半生&ポジティブシンキングを語る! モデル・佐藤かよインタビュー
モデル・タレントとして活躍する、佐藤かよさん(22)。その端整な容姿とは裏腹に、格闘技ゲームで全国2位の実力を持つことから、ファッション誌を読まないという男性読者でも、ご存じの方は多いはず。
しかしながら、彼女の名を全国区に押し上げたのは、なんといっても昨年8月に放映されたテレビ番組だろう。佐藤さんはそこで、自らが「男性」として生まれたことをカミングアウト。性同一障害として悩みながらもそれを前向きに受け止め、女性として生きていることを告白したのだ。
さらに、6月23日に初のフォトエッセイ『Re‐born』(講談社)を上梓。これまでの半生を赤裸々に綴り、グラビアページではセミヌードにも挑戦した。余す所なく、「佐藤かよ」を見せたわけである。
自分をさらけ出すというのは、勇気がいることだ。性同一性障害を抱えていれば、なおさらだろう。カミングアウトを決意するまで、さまざまな葛藤があったに違いない。ところが佐藤さんには、いい意味で深刻さのかけらもない。超ポジティブシンキングで笑顔を振りまき、そこにいるだけで周りが明るくなる。これまでの半生、どのように考え、行動してきたのか。インタビューを行なった。
アパレルの仕事で得た2つの喜び「女の子としての承認」と「コミュニケーション」

佐藤さんがモデルになったのは、当時勤めていた名古屋市内のアパレルショップで、雑誌の編集者からスカウトを受けたのがきっかけ。それまで、モデルという仕事に憧れはあったが、「自分が」という気持ちはなかったという。
「私は中学のころから女の子の格好を始めて、15歳になったと同時に女性ホルモンの治療を始めたんですね。もともと接客が好きでコンビニでアルバイトなどもしていましたが、18歳になったころ、知人から『アパレルショップでバイトしない?』と声をかけられ、ファッションが好きだった私は、速攻でその話に乗りました(笑)」
じつは彼女、それまでもいくつかアパレルショップの面接を受けたことがあったのだが、給与振込の際に銀行口座が必要になり、そこから戸籍上の性別が知られることを恐れ、結局は働くことができなかったのだ。ところが、知人から紹介されたショップは手渡しでいいという。乗らない手はなかった。
「アパレルの仕事は、とにかく楽しかった。女の子として認められたって気持ちもありましたし。それに、この仕事って服を売るだけじゃなくって、お客さんとのコミュニケーションなんですね。一度の接客がきっかけでリピーターになってくれたり、服の相談をしてくれたり……。私を目当てにお店に来てくださる方がいるっていうのが、何より嬉しく感じました」
次の転機が訪れたのが半年後。勤務中に雑誌社からスカウトされ、さらにモデル事務所の社長を紹介されることに。
「話を聞くだけと思ったのに、その場でいきなりカメラテストが始まっちゃって。撮られているうちに、気分が高揚するんですね(笑)。それに、モデルって誰にできる仕事じゃないと思うんです。それにトライしてみたいという気持ちが芽生えました」(次ページへ続く)



