採用を最適化する方法を模索し、ソーシャルメディアが発展
――Facebookで「/socialsaiyo」(ソーシャル採用)のURLをお持ちですが、これは早くから取り組んだ証拠ですよね。どういう経緯でソーシャル採用に?

「採用活動を最適化する方法を模索していたら、ソーシャルメディアに出会いまして……。たまたまそのタイミングが早かった、というところでしょうか。
私は17年間、リクルートで採用にかかわる仕事をしてきましたが、ずっと同じ問題意識を持っていたんです。それはナビサイトだけで、就職活動のほとんどが終わってしまうのは、どうなのかということ。もちろん、いい面もあって、紙媒体で新卒採用をしていた時代に比べれば、何分の一の予算で何倍もの学生を集められるようなりました。しかし弊害もあった。たとえば、何千というエントリーがあっても、実際に会社説明会に来るのは3割程度。残りの7割は、会うこともなく終わってしまうんですよ。これは、効率的とはいえないでしょう。そして、せっかくの出会いが役立っていない気がするんですよね。
そこで、まず始めたのは動画の活用でした。動画はほかの媒体に比べて、情報の量が多く、質も高い。学生が企業を選ぶポイントとして大きいのが『雰囲気』です。その雰囲気も、動画だと伝わりやすいのではないかと考えました。
そのうち、Ustreamが登場して、動画に高い費用をかけずに済むようになった。さらにTwitter機能がついて、ソーシャルメディアになった。そして、Facebookのユーザーが、あるとき一気に増えた。これは、採用活動にも使えるなと思いました。また最近では、Skypeで面接ができるようになりましたね。地方や海外の学生の採用活動にも、大きな役割を果たしていくでしょう。
とはいえ、ソーシャル採用が絶対だとは考えていません。そもそも、まだそんなに成功例がありませんよね。『Facebookに友人が◯◯人いたら一次選考免除』という取り組みが、いちばん目立ったでしょうか。しかしこれは、企画がおもしろかったのであって、ソーシャル採用自体が成功したとはいえないと思います」(次ページへ続く)



