想像を絶する事例も! ブラックエージェントの見極め方
もともとブラック企業とは、反社会的勢力との結びつきの強い企業に対する隠語であった。しかし最近では、社員に劣悪な労働環境や条件を強制する企業に対しても使われるようになった。
そうした広い意味でいえば、転職エージェントの世界にもいわゆるブラック企業、もしくはブラックエージェントが存在する。今回はブラックエージェントの事例をいくつか紹介しよう。
あらかじめお断りしておくが、求職者の不満をベースにした話をするつもりはないし、エージェントの内幕を暴露するのが目的でもない。あくまで現実に報告されている事例をもとに、注意を喚起したいだけである(いわば振り込み詐欺の手口を共有するのと同じである)。
ブラックエージェント事例1:求職者の個人情報が漏れまくっている
ブラックエージェントにより、求職者の個人情報が漏えいしている。それを防ぐため、応募書類にパスワードをかけ、PDF化する求職者も増えている。なぜ漏れてしまうのか。大きく、2つの要因がある。
許可なく他社と情報共有、業務提携先のずさん管理で漏れる
求職者の登録データを、競合他社と共有するエージェントがいる。業績不振などの理由から、お金をかけずに登録者を増やすためだ。その際、「業務提携先との共有」だとして、求職者に許可を得ずに済ませてしまう。たいていの場合、この業務提携先から個人情報が漏れてしまう。
この問題が根深いのは、悪意を持った情報漏えいではないことにある。直接求職者と対面し、データを取得したエージェントA社は、もちろん責任もって取り扱うだろう。しかし、業務提携先であるエージェントB社、C社、D社……は、どうしても危機感が薄れ、ずさんな管理になる。
求職者からみれば、A社には、業務提携先の管理まで徹底してほしいところである。しかし、皆さんにもご理解いただけると思うが、自分の手を離れた個人情報がその後どのように管理されているのかを、正確に把握するのは難しいものだ。さらに、エージェント企業は零細企業が多い。個人情報関連の専門部署など当然なく、大企業にお勤めの方からみれば、信じられないような管理をされていることもままあるのだ。
業務効率化のためと称して、応募書類が勝手に提出される
正式な応募の前に、求人企業にアタリをつけるのを習慣にしているエージェントが少なくない。そのアタリをつけるため、求職者の許可なく、応募書類そのものを見せてしまう、というやり方がまかりとおっている。名前を消すくらいの処置で、経歴書そのものを多数の企業に見せて歩くのだ。
こうした動きが求人企業とエージェントにとって効率的であることは確かだが、信頼して経歴書を預けた求職者からみれば、明らかに裏切り行為だろう。こうして、内々の「書類選考」があったことは、求職者は知るすべもないまま、闇に葬られるのである。(次ページへ続く)



