A.必ず提出。選ばれるための情報を伝えないと採用されない
中途採用は、新卒者の定期採用とは違う。選考のポイントは、いち早く戦力となり得る応募者かどうか……。つまり、漠然とした「将来の見込み」より、実際に役立つ具体的な知識や技能・経験の中身が問われるわけ。履歴書だけではわからない、そうした情報を伝えるのが職務経歴書だ。情報がなければ、採用はおろか評価もできない。
「キャリアが浅いから」「正規雇用ではないから」「普通の事務だから」などと提出を省けば、選考評価されるチャンスを投げ出すのと同じ。指示がなくても職務経歴書は必ず提出するのが常識だ。
職務経歴書のメリットは、履歴書には書けない内容もアピールできること。新人研修で身につけた商材知識やビジネスマナー、志望分野のスキルを獲得するための自己啓発、業務効率アップの工夫や成果、またボランティアや趣味など個人的な活動による業務関連スキルなども記述できる。その意味では、キャリアの浅い人や未経験分野にチャレンジする人ほど、自己アピールのために、職務経歴書をしっかり活用したい。
職務経歴書作成の基本
◆市販用紙に手書きするより、効率的かつ効果的なPC作成をおすすめ
◆応募先のニーズや志望職種の選考基準に合わせて盛り込む内容を整理する
◆A4判の白い用紙1枚(最大3枚)でまとめる。色文字や飾り罫は使わない
◆採用担当者の立場になり、読みやすく伝わりやすい書式構成や表現を工夫する
作成のポイント
①年月日・氏名
年月日の日付のほか、年号・西暦の表記は履歴書と合わせる。氏名も忘れず記入。
②希望職種
とくに複数職種の求人募集の場合は必ず記入。職種名の表現は、求人募集にSEとあれば「SE」とするなど、応募先の呼び方に合わせる。
③職歴要約
自分の職歴や経験内容について、冒頭で簡潔に示すと人物像が伝わりやすい。
④職務経歴
技術職の場合は、この例のような「キャリア式」のまとめ方が一般的。職歴の長さや中身、職種によっては時系列で内容を説明していく「編年式」を選ぶのもよい。
⑤勤務先や所属部署の概要説明
勤務環境を示すことで、業務イメージが伝わりやすい。
⑥経験業務の説明
経験レベルを伝えるには、携わったプロジェクトの規模・役割や責任範囲・環境条件などがわかる記述が大切。営業系職種の場合は、営業スタイル・対象顧客・新規開拓数や担当件数、また実績はできるだけ具体数値で示す。
⑦転職理由
同じ職種への転職の場合、履歴書に記述欄がなければ記したい。当然ながら、「この人と一緒に働きたい」と思われるような前向きな理由であること。
⑧出社可能日
在職中であれば、必ず目安となる記述がほしい。
⑨関連スキル
役立つスキルは伝えないとソン。「業務関連スキル」の見出しにして、履歴書に書けない業界知識や英会話力レベルなど、認定証のないスキルを伝えるのもよい。
⑩自己PR
採用担当者の立場になり、「自分が採用される理由」を記すとよい。ひとりよがりの精神論になりがちな点に注意。「○○ができる」ではなく、「○○をしてきた」「○○を評価されてきた」など、実績を伝えるような書き方を心がけたい。長文を避けるため、この例のように分割して見出しを設けるのも一案。




