ビジネスコンセプトは「1人でも多くの人に豊かな経験をしてほしい」
――起業までの経緯を教えてください。

「大学在学中に、松下電器(※現パナソニック)さんが主催するビジネスプランコンテストで優勝しました。優勝者には数千万円の出資もいただけることになっていたんですが、よく考えると、僕が本当にやりたいビジネスではなかった。そこで少しワガママを言って1年間、契約社員として雇用してもらいました。
かといって仕事をするわけではなくて、やることは自分で手掛ける事業のネタを考えること。やはり大企業の名刺の威力は絶大で、たいていどんな人も会う時間を作ってくれました。恵まれた環境にあったと思います。そのうち、次のビジネスプランコンテンストに再チャレンジするか、自分で起業するかを選択するタイミングがやってきて、後者を選びました。
就職でなく起業なのは、誰かに指示を出されるより、自分で考えてやるほうが楽しいと思うからです。もちろん、自由には責任が伴いますが……。でも一方で、1人で何かをやっても楽しくないと思う自分もいました。高校時代に1人で株式投資をしていたのより、大学時代に仲間と投資クラブを作たときのほうがおもしろかった。自分が考えたことが形になり、他人に影響を与えるということが、おもしろいんでしょうね」
――体験型ギフトというビジネスを選んだのは?
「『体験型ギフト』が好きだったからですね。それに、当時日本には、カタログギフトはあっても、体験型はなかったので、自分がやろうと。僕は、1人でも多くの人に、作る人、表現する人になってもらいたいと思っています。
たとえば、クッキーを焼くのが好きなら、焼いて友人や家族に配るだけでなく、売ってみたらいいと思うんです。それでもし月20万円売り上げたら、生活が変わりますよね。自信にもなるし、お金以上の何かを得ると思うんです。すぐにそのビジネスで独立しなくても、二足のわらじで、今の仕事にも相乗効果をもたらすでしょう。そのきっかけになるような楽しい体験を、『体験型ギフト』でしていただきたいですね」(次ページへ続く)



