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 転職エージェントはクセのある存在ですが、うまく活用すれば強力な味方になります。彼らのことをよく知り、賢くお付き合いしましょう。



頼りにならないエージェントを使いこなすのが、転職成功のカギ

 連載も最終回になりました。エージェントを賢く使い、転職活動で成果を出すための方法について半年にわたり書いてきましたが、今回は最終回ですので、これまでの話を総括します。

 エージェントの仕事の特徴、サービスの限界、業界事情、そしてブラックエージェントの存在についてご紹介しましたが、大切なことは「エージェントをよく理解すること」です。エージェントに応援を頼むべきことは何か、自分がやるべきことは何か、それらを正しく理解できれば、エージェントから最大限のサポートを引き出すことができます。

 つまり「エージェントが頼りにならない」と言っているうちは、まだ転職活動に取り組む姿勢が受け身なのです。「頼りにならないエージェントをどう味方につけるか」という発想が、成功のカギです。

エージェントも生き残りに必死 批判するだけでは変わらない

 さて1つ基本的なことを思い出していただきたいのですが、エージェントはハローワークではなく、あくまでも営利を追求する事業体であるということ。人材ビジネスという言葉があるように、エージェントサービスもビジネスです。つまり、税金で運営されている行政機関ではなく、善意によるボランティアでもないということです。

 ですから、各社とも採用の実現可能性が高い仕事を選んで取り組んでいるのが現状です。人材紹介会社の多くは資本力もなく小規模事業であり、非常に厳しい競合にもさらされています。このため各社とも差別化と事業の絞り込みに必死なのです。いわゆる選択と集中が、人材ビジネスにも必要とされており、各社ともそうした取り組みに注力しています。景気後退により求人案件数が激減しましたので、人材紹介会社はまさに今、冬の時代を迎えています。

 今の時代、転職活動をする方にとって厳しい転職市場ですが、エージェントにとってもそれは同様であることをあらためてご理解いただけたでしょうか。もちろん事業環境が厳しいからと言ってサービスを悪くしていいものではないのですが、エージェントを非難するだけでは、おそらく現状を改善することは難しいでしょう。

 厳しいことを言えば、差別化に失敗し、独自の戦略を持たないエージェントは自然と淘汰されていきます。ましてサービスの悪いエージェントの場合、おそらく自らが転職をして職替えをしているのだろうと思います。(次ページへ続く)


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INDEX
エージェント批判では現状は変わらない 頼りにならないエージェントを味方につける秘訣
頼りにならないエージェントを使いこなすのが、転職成功のカギ

エージェントも生き残りに必死 批判するだけでは変わらない

労力やコストがかかるようでも、最初の面談には行くべき

頼りないエージェントも使いよう プロデュースしてみては?

サービスが悪かったら、求人を持って別のエージェントへ行こう





著者プロフィール
小松 俊明(コマツ トシアキ)

1967年東京生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、住友商事株式会社に入社し、鋼管貿易を担当。後に退社後、アジアに単身渡り、マレーシアで出版社を起業し、求人情報誌を創刊。97年のアジア通貨危機を乗り越え、会社を軌道に乗せる。
帰国後、アジア最大の外資系ヘッドハンティング会社、ハドソンに入社。製造業及び消費財を担当し、アジア地区の売上トップ10にランキングされる。国内外のグローバル企業の社長、役員、部課長クラスに人脈を多数持つ。
現在、グローバル企業の管理職採用を支援するリクルーターズ株式会社の代表取締役。
自己啓発やキャリアに関する著書は20冊を超える。代表作「できる上司は定時に帰る」はベストセラーとなり、韓国、中国、台湾でも翻訳される。
キャリアアドバイザーとして、企業、公益法人、公務員、教育機関、各種団体に対し、「新しい時代の働き方」「ワークライフバランス」「モチベーションアップ」「自己ブランディング」等をテーマにした講演、執筆活動を精力的に行っている。






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