就活は変わったのに、自らの価値観を押し付けるトンデモ親たち
――最近の親は、どのように就活にかかわるのでしょう。
「無関心、良いサポーター、悪いサポーターの3種類に分けられます。悪いサポーターとは過干渉型で、子どもの活動状況を逐一確認し、自分の価値観を押し付けます。モンスターペアレンツもこのタイプで、子どもが落ちた会社に乗り込んで、『うちの子が落ちるのは納得できません』と、説明を求めることもあるようです。
就活生の親向けにもセミナーを開催していますが、なかなか盛況です。『うちの息子は内定をとれるんでしょうか』『子どもへのアドバイスの仕方がわかりません』『◯◯社は、実際のところどうなんでしょうか?』など、答えにくい質問や相談が寄せられます」
――就活生と親の間でトラブルが起きるのはなぜですか。
「時代が変わり、就活のル―ルも、環境も違うことでしょう。親の時代は、大学を卒業すれば、大体は相応の企業に就職できました。就職協定があり、応募手段はハガキですから、スピードも緩やかでライバルもそれほど気にならない、牧歌的な就活だったのです。
今は、選り好みしていたら就職は決まらないうえ、インターンシップやソーシャルメディアの登場で、どんどん前倒しになっている。業界の勢力図も変わっています。しかし親御さんたちは、その変化になかなか対応できずに、当時の認識のまま、自分の価値観を押し付けてしまうわけです」
――大学生にもなって、それほど親が大きな影響を与えるのでしょうか。

「はい、親御さんのサポートは重要だと思います。まず、自己分析の役に立ちます。多少バイアスがかかることは否めませんが、やはり、長年子どもを見てきていますから、友人から聞くのとは違った意見が出てくるでしょう。
社会人の先輩として、身だしなみと敬語の使い方をチェックしてもらうのもいいでしょう。地味なことですが、応募書類や面接の印象を大きく左右します。
会社にお勤めなら、人脈を使って、志望業界の先輩を紹介してもらってはどうでしょう。学生主体のOB・OG訪問は、どうしても若い年代に偏りがちです。上司となるのは、親と同世代です。この層とコミュニケーションをとっておけば、のちのち就活でも有利に働くでしょう。
現実的なところでは、就活費用の援助でしょうか。全国平均で14万円、地方から就職活動のために上京する場合は50万円かかるというデ―タがあります。就活の先輩たちがかなりやりくりに苦労する様子を見てきましたので、早い時期から相談しておくといいと思います」(次ページ続く)



