年収1000万円超も!スマホ関連職種に事業会社からオファー殺到
――事業会社からも、スマホ関連職種へのオファーが殺到しているということですが。

「クライアントから弊社に依頼されるIT・マーケティング関連案件のうち、半分以上がスマホ関連職種ですし、09年と比較するとオファーの数は8~9倍にもなります。オファーのある職種の割合は、5割がエンジニア、3割が企画職、2割が制作・デザイン職です。
採用企業の業態は、8割が自社開発企業、2割が受託開発企業です。これは、事業会社がスマホ対応に本格的に乗り出し、そこから発注を受ける受託開発企業にも派生しているからです。事業会社は、たとえば通販会社、アパレルなど。BtoCの企業は、ほとんどスマホ対応に関心を持っています」
――ヘッドハンティングの対象となる、スキルレベルと年収の目安はどのくらいですか。
「事業会社のスマートフォンエンジニアなら年収900万円前後、モバイルコンテンツプロバイダーのCTOなら年収1,200万円前後です。収益までコミットできる経験と、社内の調整力が求められます。とくに事業会社では、Web業界でもてはやされるとがったエンジニアよりも、コミュニケーション能力や柔軟性を重視しますね」
- CTO/モバイルコンテンツプロデューサー……年収1,200万円
- 新規ビジネス企画責任者/ソーシャルアプリプロバイダー……年収900万円
- UI設計/ソーシャルアプリプロバイダー……年収600万円
- スマートフォンエンジニア/ゲーム会社……年収1,000万円
- サービスプロデューサー/オンラインゲーム企業……年収700〜800万円
- システム責任者/インターネット広告代理店……年収1,200万円
- スマートフォンエンジニア/通販企業……年収900万円
――Web業界では活躍できるけれど、事業会社に向かないというタイプは?
「Web業界の最先端で、とにかくものづくりをしたいという人は、Web業界に残られたほうがいいでしょう。ただし、Web業界はまだまだキャリアが見えにくいのが現状です。自分が開拓していくんだ、という強い意志がある方以外は、ある程度の年齢になると迷いが出てくるのではないでしょうか。
そろそろ一生働く会社を見つけたい、じっくり長く働きたいと考えるなら、事業会社への転職を検討してみてもいいのではないでしょうか。先が見えないスマホ技術に早くから取り組んできた方たちに、ようやくスポットライトが当たり始めました。まさに、10年に一度の転職のチャンスです。
ただし、事業会社はWebが主力事業ではありません。Web業界から移ると、メインストリームから外れたさみしさを感じる方もいるようですね。とはいえ、今スマホ対応に投資しようという企業は、主力事業できっちりと収益を上げているからこそです。基盤は安定していますし、開発にかけられる予算も違ってきます。これは魅力だと思いますよ」(次ページへ続く)


