理想の転職を阻む壁があるから、妥協するしかない
転職に妥協はつきものです。妥協のない転職などありません。転職について書かれている本を読むと、「転職先選びには妥協するな」と書かれています。妥協して転職しても、結局は後悔するだけだというのです。たしかにそれは理想です。妥協のいらない転職先選びができれば、それに越したことはありません。
でも、現実はそうはいきません。だれもが、自分の希望通りの会社に転職できるわけではないのです。大学を卒業したときに、希望する会社に入ることができるのがごく一部の限られた人間に過ぎないのと同様、希望する会社に転職できる転職希望者もごく一部に過ぎません。ほとんどの転職希望者は、何らかの妥協をして転職するしかないのです。それが、転職の現実です。
では、なぜ転職に妥協がつきものなのでしょう。それは、理想の転職を阻む壁があるからです。転職の壁が、転職に妥協を迫る原因となっているのです。では、その転職の壁にはどんなものがあるのでしょう。
年齢制限、即戦力への期待はなくならない
まずは、年齢という壁があります。35歳転職限界説という転職の常識が立ち塞がっています。会社側が、中途入社の年齢の上限を35歳までとしているケースが非常に多いのです。事実、35歳を過ぎると、求人の数は極端に少なくなってしまいます。
これが、40歳を超えると、求人の数はもっと少なくなります。最近では、職種によっては30歳が上限になっているケースもめずらしくありません。年齢という転職の壁は、必然的に転職に妥協を強いるのです。
次に、キャリアとスキルの壁があります。会社側は、中途採用者に即戦力を期待しています。その結果、「SEとしての経験5年以上」「Javaの開発経験3年以上」と、必要なキャリアとスキルを採用の条件に指定してくるケースが非常に多いのです。なかには、高度な資格を求めてくるケースもあります。キャリアとスキルという転職の壁も、必然的に転職に妥協を強いる。つまり、この転職の壁を克服しない限り、転職はかなわないということです。

私の2回目の転職は、まさしく2つの大きな転職の壁に阻まれていました。1つは年齢の壁。そのときすでに38歳。求人数は必然的に限られます。もう1つは、3年近いSEとしてのブランク。応募条件に、実務経験のブランクをOKとしている会社は1社もありません。
この転職の壁があったせいで、2回目の転職は本当に苦労しました。思い出すのも嫌になるほど、つらい経験もしました。人材紹介会社から紹介を受けた会社のほとんどは書類選考でNG。面接にすら進めません。これでは、いくらハンディキャップを克服する「売り」を考えてあっても、役には立ちません。
そこで、やり方を変えてみることにしました。まず、応募する企業を人材紹介会社任せにするのではなく、自分で選ぶことにしました。そして選ぶ基準も、設立されてまだ間もないインターネット関連の技術を学べる会社に限定しました。つまり、ターゲットを絞ったのです。



