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就職活動のときにしていた自己PR、思い出すと恥ずかしい内容ではありませんか? しかし、過去の自分を鼻で笑いつつ、転職活動でも同じことを繰り返している人が多いんです。今回は、就職活動を振り返ることで、転職活動に活かすことを考えていきます。【バックナンバーはこちら】



知っていますか? 就活と転活の類似点と相違点

 『転職は1億円損をする』を出したら、即日、取材依頼があったのに、『就活のバカヤロー』を出しても就職情報誌からの取材依頼がまったくなかった石渡です。まあ、あれだけ就職情報会社を叩いていちゃあねえ…。

 ちなみに、『転職は1億円損をする』で即日取材依頼をしてくれたのが、翔泳社の編集者・Wさん。回りまわって、この「転職難民に落ちるな」連載につながるのですから人生、何がどうなるかわかったものではありません。

 ところで、このキャリアジンの読者の方は、20代から30代の方が多いと聞いております。学生時代に就職活動を経験している方も多いでしょう。

 過去の就職状況を考えると、1991年の81.3%(大卒)が最高。そこからひたすら落ちて、2003年には55.1%(大卒)と過去最低を記録しています。

 2004年以降は緩やかに上昇、2008年は69.9%でした。2005年から2008年にかけては学生優位の売り手市場と言われていましたが、データを見る限りでは、売り手市場ではありません。

 つまり、多くの読者の方は就職活動が結構たいへんだったことを意味します。

 それで、またもう一度就職活動とよく似た転職活動をしようと考えるのは、よほど物好き…、あ、これは失礼、言い過ぎでした。

 就職活動と転職活動は、類似点と相違点がそれぞれあります。

 この類似点と相違点、わかっていればいいのですが、そうでなければ転職市場では評価されません。そこで、今回と次回は『就活のバカヤロー』から転職を読み解いていきます。

 別に『就活のバカヤロー』をキャリアジン読者の方に売り込もうとか、他人の本の宣伝ばかりで自分の本の宣伝をしない手はない、とかそういうことではありません。ええ、決して(笑)。

イタイ自己PRを転職でも繰り返すと

 『就活のバカヤロー』で学生から評判だったのが、第1章に書いた、イタイ自己PR。

  • 漢字が書けない
  • テニスサークルの代表
  • DJ、バンド、ストリートダンスなど変わった経験をアピール
  • 納豆のようにねばり強い人間
  • 一発芸の披露
  • 勝利の方程式を真似する
  • 好きをひたすらアピール
  • 資格をプッシュする

 などなど。こういう自己PR、転職志望者の皆さんは大丈夫でしょうか?

 新卒採用はポテンシャル採用、つまり、学生の可能性を検討する採用なので、イタイ自己PRであっても、まだ許される余地はあります。

 しかし、転職者、つまり中途採用だと、実務経験を重視する採用です。そこに、一発芸の披露をしたり、ビジネス以外での変わった経験をアピールするのは問題があります。

 特に一番最後に記した資格。以前にご紹介した田北百樹子さんの『シュガー社員が会社を溶かす』『「シュガー社員」から会社を守れ!』でも書いてありましたが、資格の実技と実務経験は別モノです。

 勉強して取得しても、実務経験がなければ、まったく評価されない資格があります。

 それから、資格自体も転職で役立つ場合とそうでない場合があります。業務に関係があれば、評価対象となりますが、そうでなければ単なる趣味と同等の扱い。それを強くプッシュしても、逆効果でしょう。

 たとえば、時刻表検定という資格がありますが、旅行会社や鉄道会社なら評価対象になるかもしれません。ですが、それ以外の会社なら趣味程度でしょう。

「総務部門で旅費算出に役立つことと考えます」というアピールはそれこそ、個人の考えでしかありません。 皆さんの自己PRは大丈夫ですか?


 
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INDEX
転職でもイタイ自己PRを繰り返してませんか? 『就活のバカヤロー』から転職を考える (前編)
知っていますか? 就活と転活の類似点と相違点

イタイ自己PRを転職でも繰り返すと

「無意識下の就活」は社会人でもやっておけ





著者プロフィール
石渡 嶺司(イシワタリ レイジ)

1975年北海道札幌市生まれ。私立北嶺中・高等学校、代々木ゼミナールを経て東洋大学社会学部社会学科に入学。卒業後、派遣社員、無職、編集プロダクション勤務ののち、2003年にライターとして独立。以後、大学・教育問題や学生の就職活動などを中心に評論・執筆活動を行う。全国の大学を見学して回り、2008年現在、300校を超える。著書は『転職は1億円損をする』『最高学府はバカだらけ』のほかに、『進路図鑑2010 』(光文社ペーパーバックス)などがある。2008年11月に刊行の『就活のバカヤロー』(光文社新書)が10万部を超えたほか、過去の著作はすべて書き下ろし・黒字化していることが自慢。

「ライター石渡嶺司のブログ」

 






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