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4回目
伊藤 靖 [著]
公開:2008/08/29 10:00

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 「35歳を過ぎたら、転職はむずかしい」そんなふうに考えて、チャレンジをあきらめていませんか? 実際に、35歳から6回の転職を成功させた人がいるんです。その本人による、転職体験記をお届けします(本記事は『エンジニア 35歳からの転職』(翔泳社)からの転載です)。【バックナンバーはこちら



将来への漠然とした不安を感じて

 聞くところによると、最近の新入社員は、80%が入社時点ですでに転職を意識しているとのことです。「積極的に転職活動をしている」「良い会社があれば転職したいと思っている」「将来的には転職したいと考えている」など意識に差があるとはいえ、入社時点ですでに80%が転職を意識しているという結果には、少なからず驚かされます。

 私がはじめて転職したときは、転職する人間はまだまれでした。では、何が理由で転職を意識するようになるのでしょうか。まず多いのが、転職する以外に現状を変える手段がない、追い込まれた状況。会社が倒産寸前で給料の未払いが続くなど、生活のためには転職するしかない、ぎりぎりの状況が理由となって転職を意識することがあります。この場合、ほとんどの人はすぐに転職活動をはじめます。

 次に、会社や自分の将来への漠然とした不安。危機的な状況ではないものの、会社にいても自分の将来はなさそう、会社や自分の将来が不安、などの理由で転職を意識することがあります。また、ただ漠然とした不安から転職を意識することもあります。

 最後が、会社の方針や自分に対する評価への不満。自分の力を正当に評価してくれない、やりたい仕事をやらせてもらえない、新しい技術を学べる環境がない、などの具体的な不満から転職を意識するケースです。この手の不満は、よほど恵まれた会社で働いていない限り、会社に勤めていればだれでも一度は感じたことがあるはずです。

 実は、私がはじめて転職を意識するようになった理由は、会社や自分の将来への漠然とした不安からでした。30歳になるかならないかの頃の話です。当時、私は流通最大手企業のクレジットカード事業部門の情報システム部に勤務していました。しかし、情報システム部とは名ばかり。システム開発の仕事は、すべてグループ会社のシステム受託開発会社に丸投げの状態でした。

 仕事の内容も、ユーザー部門の調整や社内システムの企画ばかりで、実際の開発業務に携わる仕事はほとんどありません。仕事の内容に物足りなさを感じていました。また、システム受託開発会社のいいなりになっていたせいで、技術的な部分に関しても何1つ自分たちで決めることができません。どっちが会社のシステム部門なのか、それさえ疑いたくなるような状態でした。

 また、すべてがブラックボックスになっていたせいで、障害が発生しても原因はいつもうやむや。これまた、グループ会社の言いなりでした。これでは、SEとして成長することなどできません。「このままこの会社に残っていたら、間違いなく他所で通用しない人間になってしまう」。そんな将来への不安が頭をよぎりました。


 
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INDEX
「今の会社が不満だ」で転職してもいい
将来への漠然とした不安を感じて

転職の理由をきれいごとで飾らない




著者プロフィール
伊藤 靖(イトウ ヤスシ)

ビムーブ株式会社代表取締役。1960年生まれ。青森県弘前市出身。自他共に認める紙ジャケCDと音楽DVDコレクター。60~70Sロック・ミュージックを中心に、ジャズ、ソウル、ブルース、ボサノバなど音楽全般に造詣が深い。
オーエムシーカード、ソニー生命保険、NTTデータ、ベンチャー企業数社を経た後、2007年7月にビムーブ株式会社を設立し、2008年4月から本格的に営業開始し、動画配信ASPサービス、「ビムーブVIDEO」をローンチ。
著書に、『完全まるわかり読本 ネット業界・企業』『エンジニア35歳からの転職』『プロマネは見た!』(すべて翔泳社)などがある。






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