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皆さん、「クリエイティブな仕事がした~い」ですか? クリエイティブ業界というと、どうもハードルが高そうに見えますが、そうした仕事に就けない人にはそれなりに理由があるのです。500人の転職志望者を見てきた経験から、石渡さんの怒りとともに、出版業界への転職失敗例を紹介します。【バックナンバーはこちら】



「クリエイティブな仕事への転職」に失敗する人たち

 こんにちは。ライター歴も7年目に入った石渡です。ライターという職業は事情を知らない人にはそれはそれはクリエイティブな仕事に見えるらしいのです。事情を知っている方からすれば失笑ものですが。

 転職を考える社会人の中には、「どうせならクリエイティブな仕事を」と考える人もいることでしょう。クリエイティブな仕事が出版やテレビはじめマスコミ業界のことか、というのは言いたいことが山ほどあるのですが。

 それはそれとして、クリエイティブな仕事と見られているうちの1つ、出版業界への転職事情をみていきます。今回と次回はその中でも失敗例を。

 どうして、志望していながら失敗してしまうのでしょうか?

 実は私は編集者・ライター志望の社会人を500人以上見てきて、成功例・失敗例をそれぞれ知っています。そこで今回と次回の2回にわたって「編集者・ライター転職でこける人」、これを解説したいと思います。

失敗する理由1:異業種転職で年収アップを考える

 類似パターンとして「正社員採用にこだわる」「待遇にこだわる」などがあります。

 第13回で、高野秀敏さんが転職しても年収アップは「総論としては難しいです」と述べていました。出版業界に転職する場合、間違いなく落ちる、とお考え下さい。

 全部とまでは言いませんが、正社員スタートではなく、アルバイト・契約社員扱いからスタートする出版社・編集プロダクションも多いです。

 仮に28歳で年収400万円を越えていた人でも、転職して年収300万円前後なら上出来でしょう。年収200万円と前職比半減してしまう人がいてもおかしくはありません。

 この年収ダウンは出版に限らず、テレビ、広告などマスコミ全般に言えます。なぜなら、転職希望者が多すぎるため、無理に上げる必要がないからです。

 出版業界の概要をお伝えすると、2008年の出版業界全体の売上は2兆177億円でした。2兆円というとスゴイかもしれませんが、実は業界関係者は戦々恐々としております。  

 なぜなら、毎年、減り続けているからです。2001年には2兆3,250億円。それより前の1996年には2兆6,563億円、これがピークです。ざっと6,400億円が吹っ飛んだ計算になるわけで、この6,400億円、時価総額換算だと、全日本空輸(6,688億円)、三菱自動車(6,479億円)、資生堂(6,109億円)など日本の大企業1社分に相当します。

 十数年で大企業1社分と同等額の売上がダウンしている出版業界に転職して、年収アップはどう考えても無理があるような…。もちろん、ごく少数の大出版社に転職できれば、それはそれは給料は高いです。何でも30歳で年収1,000万円を超えるらしいです。

 まあ、そうした社の求人などほとんどありませんが。仮にあったとしても、そういう求人は相当な激戦です。私のような中堅ライターも間違いなく手を挙げますし。


 
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INDEX
クリエイティブ業界への転職に失敗する6つの理由(前編)
「クリエイティブな仕事への転職」に失敗する人たち

失敗する理由1:異業種転職で年収アップを考える

失敗する理由2:大金払った養成講座に、実際には通わない

失敗する理由3:コミュニケーションしたがらない、マス「コミ」志望者




著者プロフィール
石渡 嶺司(イシワタリ レイジ)

1975年北海道札幌市生まれ。私立北嶺中・高等学校、代々木ゼミナールを経て東洋大学社会学部社会学科に入学。卒業後、派遣社員、無職、編集プロダクション勤務ののち、2003年にライターとして独立。以後、大学・教育問題や学生の就職活動などを中心に評論・執筆活動を行う。全国の大学を見学して回り、2008年現在、300校を超える。著書は『転職は1億円損をする』『最高学府はバカだらけ』のほかに、『進路図鑑2010 』(光文社ペーパーバックス)などがある。2008年11月に刊行の『就活のバカヤロー』(光文社新書)が10万部を超えたほか、過去の著作はすべて書き下ろし・黒字化していることが自慢。

「ライター石渡嶺司のブログ」

 






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