イベント最後のプログラムは、「その仕事楽しんでる?『プログラミングの楽しさと仕事としてのプログラミング』と題したパネルディスカッション。
ディーエイエヌ有限会社代表取締役の小飼弾氏、クックパッド株式会社最高技術責任者の橋本健太氏、株式会社Abby代表取締役社長の米林正明氏、株式会社電通国際情報サービスアーキテクトの大谷晋平氏、株式会社ツインスパークシニアプログラマー、日本Rubyの会会長の高橋征義氏、株式会社ビート・クラフトシニアエンジニアの小山哲志氏ら6名がパネラーとして参加し、コミュ二ティ活動から2009年の展望まで、さまざまな視点からセッションテーマである「仕事としてのプログラミング」について議論した。

クックパッドの橋本氏は、自社サービスを開発している立場から意見を求められると、「クックパッドは当初、サービスの開発を外注していた。しかし、サービスに接する時間が長くなるほど愛着がわき、『もっとよくしたい』『すぐ要望に応えたい』という気持ちになり、結果的に自分でプログラミングするようになった。プログラマは、自分が作ったものに対して、お客さまからフィードバックがもらえる、得な仕事である」と、自身の経験をもとに、仕事の喜びについて語った。
一方、ツインスパークの高橋氏は、受託開発側からの意見を求められると、「受託開発は、やはり要件定義が難しい。しかし、モチベーションということになると、自分の仕事道具を自分で作れることではないか」と述べた。
Abbyの米林氏は、「大きなプラットフォームに貢献することもいいが、プログラマは無理をしてしまう人が多い。まずは、自分の幸せを築いてから、ほかに貢献することを考えた方がいいのでは」と、仕事に熱心に取り組みすぎる姿勢に、警鐘を鳴らした。
ディーエイエヌの小飼氏は、「プログラマは、仕事をいくら探してもない、ということがない。今、仕事をいくら探してもない、という状態なのが、ほかの仕事についている人たちだ」と、プログラマであることが、仕事を探す上で有利であることを示した。
電通国際情報サービスの大谷氏は、「データベースなど、『これさえ押さえておけば食べていける』という基礎的なスキルはある。それを押さえ、40~50歳になってもプログラマを続けていたい」と、スキルアップについてのアドバイスした。
それに対し小飼氏は、「何年かに一度、それまでの常識を壊すような出来事が起きている。そうした偏見をいったん壊し、unlearnできるかどうかが、35歳以降もプログラマを続けられるかどうかの分かれ目ではないか」と、柔軟性の重要さを説いた。
クックパッドの橋本氏は、「人に価値を与えられるものづくりを、どれだけ続けられるかではないか」と述べ、プログラマも仕事をするうえで共通して、「利他」の精神が必要であると述べ、最後にパネラーそれぞれが2009年の自身の目標や展望を述べて、パネルディスカッションは幕を閉じた。



