このエントリーをはてなブックマークに追加




 記憶に新しい、「M-1グランプリ2008」の王者はNON STYLE。ではその前の、2007年の覇者といえば…「奇跡の敗者復活」と大騒ぎになった、サンドウィッチマンでした。王者の栄冠を勝ち取ってから1年以上が過ぎ、ようやくその頃のことを振り返るゆとりができたというサンドウィッチマンさん。せっかくなので、ついでに半生も振り返っていただきます!【バックナンバーはこちら】



敗者復活からのチャンピオン、サンドウィッチマン

 漫才の頂点を決める大会、M-1グランプリ。島田紳助が中心となって設立された大会で、毎年4000組以上のコンビが「漫才日本一」の称号を求めて火花を散らす。生放送される決勝戦は視聴率20%を超え、審査員は島田紳助、松本人志、中田カウス、オール巨人、大竹まことなどそうそうたる面々。若手コンビにとっては、そういった大御所の前で漫才ができるだけでも大変な栄誉だ。

 そのうえ優勝者には日本一の栄光と、M-1特需ともいうべき仕事のオファーが嵐のようにもたらされ、文字どおりさまざまなテレビ番組にひっぱりだこになる。M-1後は、優勝コンビの顔をテレビで見ない日はないというくらい脚光を浴び、一気にブレイクするのだ。若手コンビにとって輝かしい最高の栄誉ある賞だ。

 2007年、そんなM-1グランプリに奇跡が起きた。準決勝敗退となった者たちで争う敗者復活戦。そこで勝ち抜いたたった一組だけが、決勝へと勝ち上がる切符を手にする。この年、敗者復活を果たしたのは『サンドウィッチマン』。彼らは当時、テレビタレントとしては限りなく無名に近い、小さな事務所に所属するコンビだった。

 そんなコンビが、敗者復活戦から勝ち上がるだけでも賞賛に値することであるのに、彼らはそれにとどまらなかった。なんとなみいる強豪を抑えて優勝を手にしたのだ。「敗者復活からの優勝はない」と島田紳助もかねてより断言していたのにである。その姿はまぶしく、見る者に大きな勇気と感動とを与えた。

 今回登場するのは、そんなサンドウィッチマンの2人、伊達みきお(写真左)と富澤たけし(写真右)だ。彼らはどうして敗者からのリベンジを果たすことができたのか。挫折、スランプ、解散や自殺の危機……売れない下積み時代をどう耐え抜いてきたのか。彼らの半生を通して、CAREERzine読者にも自らの生き方を見つめ直していただければ幸いである。

同じような体格の2人、ラグビー部の先輩にかわいがられる

――お2人の出会いは?

富澤 地元仙台の高校のラグビー部で出会いました。第一印象は目のかわいいやつがいるな、と。

伊達 僕は同じような体格のやつがいるな、ポジション争いかな、なんて思ってましたね。そのラグビー部の連中が、とにっかくおもしろくて。

富澤 伊達がムードメーカーでもあったし、何より先輩たちがおもしろかったですね。すごく偉大で、先輩たちが引退したあとはなんだかさびしかったくらい。

――どんなふうにおもしろかったんですか?

伊達 軽いいじめみたいなものなんですけど、おかしいくらいのおもしろさだったんですよね。

富澤 とらえ方の問題で、それを僕らがつらいってとらえてたらいじめになるんですけど、そうはとらえなかったんですね。

 先輩からなんかきついことや変なことをやれなんて言われても、「だんだんやりたくなってきました」とか「あぁやっとそれ言ってもらえましたね」とか(笑)冗談で返す。それで先輩が笑ってくれたら、俺たちも勝った、みたいな。おもしろくすれば場が丸くおさまる。そんなふうにして先輩たちにいじられていた2人でした。

伊達 怖い先輩なんですけど、俺たち2人だけ結婚式に呼ばれたり、いまもサンドウィッチマンのライブを見にきてくれたり。富澤との出会いよりデカかったかもしれないですね。(次ページへ続く)


  →

INDEX
サンドウィッチマン、今だから語れる「敗者復活」までの半生(前編) 30歳の男2人、命がけで笑いをやる決意を固めるまで
敗者復活からのチャンピオン、サンドウィッチマン

同じような体格の2人、ラグビー部の先輩にかわいがられる

イヤな人の懐に飛び込む ほかの人はやらないからうまくいく

フリーターと会社員、いったんは別の道を歩む

祖父の死がきっかけで、ようやくコンビを組む決意が固まる

早くテレビに出ることより、自分たちの笑いにこだわった

男30歳、「1年間命がけで笑いを」と本気の覚悟を決める




著者プロフィール
大川内 麻里(オオカワウチ マリ)

1977年、福岡県生まれ。出版社勤務、編集プロダクション起業を経て、フリーランスのライター/編集者。

経営者の父を持つことから、幼いころよりビジネス書に慣れ親しみ、現在は年300冊以上を読む。『夢を実現した わたしの仕事 わたしの方法』(ダイヤモンド社)では、キャリア女性50人をインタビューし、働き方・生き方に迫った。

ビジネスバイブル3冊は『仕事で本当に大切にしたいこと』大竹美喜、『戦わない経営』浜口隆則(ともにかんき出版)、『プロフェッショナルの条件』P.F.ドラッカー(ダイヤモンド社)。

オフィシャルブログ http://okawauchimari.net/






スポンサーサイト

年収1000万円へのエグゼクティブ転職
職種
業種
フリーワード

職種
フリーワード

タグクラウド



ページトップへ
ページトップへ