本気の勝負に出たらチャンスに恵まれた
本気の決意を固めた2人のもとに、間もなくチャンスが訪れる。日本テレビ系列『エンタの神様』からの出演オファー。ダントツの人気を誇るネタ番組で、地上波テレビデビューを果たす。以来、プロデューサーに目をかけてもらい、15回も出演した。
同番組に出始めて営業の本数が各段に伸び、お笑いだけの収入で食べていけるようになった。やっと「職業・お笑い芸人」を堂々と名乗れるようになったのだ。そして2人は、照準を「M-1グランプリの決勝進出」に定めた。

――M-1グランプリにはいつから参戦していたのですか?
伊達 M-1には、2002年から毎年出場していました。でも実は正直なところ、吉本興業の大会なんだから、大手事務所に所属していない自分たちが上に行くことはないだろうと思っていました。恥ずかしながら冷やかし半分で出ていた部分があったから、一回戦、二回戦で敗退していました。
富澤 そして本気のスイッチが入った2005年、2006年大会では、三回戦を突破して準決勝進出を果たしました。でも僕らの目標はあくまでも決勝進出だったので、準決勝で敗退となってしまって、がっくりひざをつきました。準決勝で敗退したコンビの中から、敗者復活戦で一組だけ決勝に勝ち上がれる仕組みですが、ここでもリベンジはできませんでした。
――そしていよいよ2007年大会。それまでとの違いは?
富澤 技術も上がっていただろうし、あと「このメンツで(自分たちは)負けてるか?!」っていう。並んだときに、ビリにはならない確信がありましたね。M-1に参加したてのころは、見てておもしろいコンビが決勝に進んでいっていたけれど、そのうち同じライブに出ているコンビになり――僕らのレベルが上がってきていることがわかりました。
ただ、準決勝でやったネタは正直厳しいかなという感触はありましたね。そのとおり、準決勝で負けてしまって……。でも、敗者復活戦でやったネタは手応えがありました。とはいえ、まさかそこから決勝戦に勝ち上がって、優勝までしてしまうとは思ってもみませんでした。
欲しいものがあるなら、ゴールを決めて目標設定する
――お2人は、「M-1グランプリ決勝進出」という目標を立て、それ以上の「優勝」を勝ち取りました。欲しいものを手に入れるために、必要なことはなんですか?
富澤 転職とか仕事の話でいうなら、10年後何になりたいのかを決めて、そこから逆算し、目標設定をすることです。いまできることだけやっていると、何になるのかわからない。ゴールを決めないからふらふらしてしまう。
収入でもなんでもいいんです。ゴールを決めて目標設定しないのは、プラモデルを作るのに、完成型もわからず説明書もないままやるようなもの。10年後を決められれば楽にもなるんです。
――そうすると捨てるものも出てきますよね。
富澤 でも、それはいらないものかもしれませんし。僕は、いらないと思えば捨ててきましたね。車も、女も…。女は、バッサバッサと切り捨ててきましたよ(笑)
伊達 みんな、10年後の設定ができないんだと思うんですけど、設定するにはふっきれることですよね。そういった意味では、地方の人間は東京に出てきた時点で、ある程度ふっきれてますよね。(次ページへ続く)



