お笑い芸人は、芸のとおりちゃらんぽらん? いえいえ、苦労しています。話題のお笑い芸人が、挫折、苦悩、将来への不安など、自らの半生を語ります。今回は、クイズ番組でおなじみ! 京大&大阪府立大に合格したのに(?)、お笑い芸人になったロザンが登場です。【バックナンバーはこちら】



京大卒はあくまでネタ 高学歴芸人ロザン登場!

 「高学歴芸人」――ロザンに対するパブリックイメージは、概ねこれで間違いない。クイズ番組をはじめ、頭脳系バラエティの常連として活躍する宇治原史規(写真右)は京都大学卒業。一方、10万部突破の自伝的小説『京大芸人』(講談社)を上梓した菅広文(写真左)は大阪府立大学中退。それを表すかのように、漫才やコントでは時事ネタや勉強ネタが目立つ。吉本興業きってのインテリ芸人コンビだ。

 「お笑い芸人以外の道もあったのでは?」と、多くの人は首を傾げるだろう。ところがそれは大きな間違いで、むしろ順序は反対なのだ。大阪の進学校に同級生として通う2人がお笑いの世界を意識し始めたのは、高校3年生の春。芸人になった時の売りになると考えて、菅が宇治原に京大入学を強く勧め、彼自身も難関で知られる大阪府立大を目指した。宇治原はストレートで合格。菅も一浪の末、入学を果たしている。

 ロザンを結成したのは、大学入学後の1996年。学生ながらオーディションに参加し始め、約1年半後に合格。1998年にデビューを果たした。その後の活躍は周知の通り。若手時代は大阪をベースに腕を磨き、いまや人気は全国区に。単独ライブも定期的に行っている。

 ちなみに、コンビ名は人気マンガ「聖闘士星矢」の登場人物、龍星座の紫龍の必殺技「盧山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)」が由来だが、深い意味はないとか。

 学歴さえもネタ…もとい、武器にお笑いの世界へ飛び込んできたロザンの2人。彼らはどのように今日までの道を歩んできたのか。お笑い芸人という職業や仕事に対して、どんな思いを持っているのか。ほかでは聞けない、2人の赤裸々なホンネをCAREERzineにだけ語ってもらった。

目的を持った同級生に囲まれ、「俺はなんやねん」と自問

――お2人の出会いは?

 高校の同級生なんです。2人ともバスケ部に入っていて、初めて喋ったのは1年生の夏合宿の時。ある晩のおしゃべりタイムで喋りまくって笑いを取っていたんですが、翌朝、顔を洗っていた僕のところに宇治原がやって来て、「俺のほうが面白いけん!」って。それが始めての会話です。宇治原のイメージは、ずば抜けて成績の良い「高性能勉強ロボ」やったんですが、それをきっかけに「広島弁をしゃべる、ひょろひょろで目のくぼんだ奴」って覚えになり、急速に仲良くなってったんです。

――それが、どうしてお笑いの道を目指すことになったんですか?

 僕らは通っていた高校は進学校だったんですが、それが逆に良かったとは思うんです。周りの同級生は医者とか弁護士とかいろんな、一応目的があって大学に行くって人が多かった。そこで「俺はなんやねん。この高校3年生の皆に一番何が勝ってんねや」ってなった時に、人を笑かしたりすることって意識はありました。それに、宇治原と喋ってるのが楽しかったので、これを一生の仕事にできたら面白いなというのもありましたね。だから、お笑いを仕事として捉えるのは、比較的早かったのかなあ。

宇治原 僕も菅と喋っているのが楽しいという原点があって、お笑いでは同級生に負けたくないって気持ちもありました。菅に誘われた時「自分は何が一番やりたいんやろう」って思ったんですが、それはお笑いかな~って。高校生がいきなり芸人を目指すのは唐突と思うかもしれませんが、あんまそういう気持ちはありませんでした。じゃあ、弁護士を目指すのは唐突ちゃうんかってなりますしね。(次ページへ続く)


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なぜ京大に受かったのにお笑い芸人になったのか? 高学歴コンビロザン、その半生を語る
京大卒はあくまでネタ 高学歴芸人ロザン登場!

目的を持った同級生に囲まれ、「俺はなんやねん」と自問

芸人になれない不安や、ほかの仕事への目移りはまったくなかった

同じネタを繰り返しても毎回違う、それが舞台の魅力

仲がいいのは、お互いが自立しているから






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