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前回、前々回と、クリエイティブ業界への転職に失敗する理由を紹介しました。今回から、成功する秘訣をお届けします。分厚そうに見える壁ですが、「電話」や「飲み会」と、けっこう簡単なもので崩せそうですよ。【バックナンバーはこちら】



 こんにちは。某転職情報会社に拉致監禁されていた石渡です。「◎◎ナビは日本を救う」と洗脳されそうになりましたが、隙をみて逃げ出しました。 そのため、週間連載のはずが、2週間以上、休載してしまったことをお詫びします。 ちなみに、拉致監禁はウソです(笑)。 今回から2回は前とは逆、つまりクリエイティブな仕事への転職に成功する理由をお送りします。一体、何が違うのでしょうか?

成功する秘訣1:求人情報の「応募条件」を鵜呑みにしない

 クリエイティブな仕事への転職、ということで求人情報を探してみましょう。ちなみに朝日新聞の日曜・月曜の版にはマスコミ関連の求人情報が多数掲載されています。

 「お、これはよさそうだ」という案件の応募条件を見てみると、「経験3年以上、30歳未満」の文字。どっちも条件に合わない? 未経験者可の求人などめったにない?

 まず、この求人情報をそのまま信じるかどうか、これが運命の分かれ目です。他の業界ならともかく、マスコミ業界はこう言っては何ですが、結構いい加減です。それに中小企業が多いのも事実。こうした企業は人事部などあるわけがなく、現場の責任者が採用担当を兼ねることになります。

 仮に通常業務が18時か19時には終わっているとしましょう。もし、「未経験者可」で求人を出すとどうなるか? 全国から問い合わせ電話が殺到、応募書類も山のように届きます。いちいち確認していったら、終電どころか、会社に寝泊りする羽目になります。

 一説によれば、どんなに小さな編集プロダクションでも「未経験者可」と出すと、数千単位の応募が殺到すると言われています。

 そこで、智恵ある方が一計を案じたのが「経験3年以上、30歳未満」。これを出すと、数千通ある応募書類が一気に数百に激減します。これなら、担当者も通常業務の片手間に採用作業もできます。何とか終電前には帰れるでしょう。

電話1本かけるだけで、数千人を出し抜ける

 これが採用側の裏舞台。そして、ここからが肝心なのですが、採用する側も人が足りないから求人広告を出すのであって、経験者か未経験者かは正直どっちでもいいのです。

 確かに経験者であれば、一から教えなくても済みます。その反面、前の会社のカラーが抜けず使いづらい、との指摘もあります。未経験者であれば、一から教える必要がある代わりに、飲み込みが早いし、違う業界の視点が新鮮とも言われています。

 だまされたと思って、試しに「経験3年以上、30歳未満」の条件を出している会社に電話してみてください。

 「私は業界未経験ですが、どうしても御社で働きたいのです。書類だけでも見てくれませんか?」

 おそらく半分近い会社は、「いいですよ、書類を送ってください」と言うはず。この時点で、条件に合わないと断念した他の業界未経験者、数千人はすでに出し抜いています。

 さらに、その会社があなたに興味を持てば「経験者は正社員採用だけど、あなたの場合は未経験者だからアルバイト採用になる。それでもいいか?」と聞いてくるはず。

 アルバイトでもこの業界は入ったもの勝ちです。あとは経験を積んでいけばいいのです。

 マスコミ業界はIT業界と同様、転職が盛んな業界です。『転職は1億円損をする』という本を書いておいて言うのも変ですが、マスコミ業界の場合は、むしろ転職を繰り返して成り上がっていくことも可能なのです。(次ページへ続く)


 
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INDEX
クリエイティブ業界への転職に成功する4つの秘訣(前編)
成功する秘訣1:求人情報の「応募条件」を鵜呑みにしない

成功する秘訣2:人脈を広げる努力をする




著者プロフィール
石渡 嶺司(イシワタリ レイジ)

1975年北海道札幌市生まれ。私立北嶺中・高等学校、代々木ゼミナールを経て東洋大学社会学部社会学科に入学。卒業後、派遣社員、無職、編集プロダクション勤務ののち、2003年にライターとして独立。以後、大学・教育問題や学生の就職活動などを中心に評論・執筆活動を行う。全国の大学を見学して回り、2008年現在、300校を超える。著書は『転職は1億円損をする』『最高学府はバカだらけ』のほかに、『進路図鑑2010 』(光文社ペーパーバックス)などがある。2008年11月に刊行の『就活のバカヤロー』(光文社新書)が10万部を超えたほか、過去の著作はすべて書き下ろし・黒字化していることが自慢。

「ライター石渡嶺司のブログ」

 






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