このエントリーをはてなブックマークに追加


シンポジウム「人材の定着・組織活性化に“効く!”短時間正社員」レポート第2回
CAREERzine編集部 [著]
公開:2009/03/30 09:00


2009年3月4日、ベルサール神田(東京・千代田区)にて、シンポジウム「人材の定着・組織活性化に“効く!”短時間正社員」が開催されました。第2部では、『現場イズム』編集長の平田未緒氏が、短時間正社員制度導入の成功事例を挙げました。今回はサイボウズの例を紹介します。【バックナンバーはこちら】



サイボウズ:社員の意志で2つの働き方を選べる

 サイボウズ株式会社は、グループウェアを始めとしたソフトウェア開発・販売、および情報通信・情報提供に関するサービスの提供を手がけている。

 同社の短時間正社員活用策として行われているのが、「社員が選べる!」選択型人事制度だ。これは社員各人が「仕事をがっちりやる」か「自分の事情に合わせて働く」か、具体的には下の2つのタイプから選択できるようになっているという。

  • PS制度
    ワーク重視型。時間や勤務地などを限定せずに、仕事への高いコミットメントと成果を求められる働き方。
  • DS制度     
    ライフ重視型。労働時間や日数を、個人のライフプランに合わせて設定できる働き方。

 いずれのタイプを選ぶかは、その当人の職種や能力を問わず、社員自身の考え方にもとづいて決めることができる。とくにDS制度では、選択時に理由を問わない点が画期的だ。会社が認めた理由以外はダメというのではなく、あくまで社員本人の意思が尊重される点が新しい。タイプの選択は1年単位で行え、制度の適用期間に上限はない。

ライフ重視「DS制度」の勤務時間/職種/評価/給与

DS制度はさらに、下のA・B2つのタイプに分かれる。

  • A:定時に出勤・退社(9:00~18:00)
  • B:出勤日数・出勤時間を各自が自由に決定できる。

 現在の利用状況は、Aタイプが7名、Bタイプは6名(育児4名、自己啓発1名、健康1名)となっている。性別では女性11名、男性2名。職種ではバックオフィス系・企画系に多く、営業やトラブル対応など顧客の都合を優先しがちな部門では難しい傾向があるという。

 DS制度では、給与はPS制度を選択した場合の金額を、実際の勤務時間数や日数で案分した時間給として計算する。また賞与は全社員同一の算定式が適用され、フルタイム社員との差別は設けていない。

 評価方法は年功重視の相対評価で、DS制度専用の3段階評価も設けられている。またDS制度を利用している期間は昇進・昇格はないが、社員階層のランクは当初のまま据え置かれ、役職からも外されることはない

短時間正社員制度の実例:管理職が利用/組織にもメリット

 サイボウズの事例で注目したい点の1つに、管理職が短時間正社員制度を利用していることがある。内部統制本部 知財法務部長の職にある女性が出産後、所定労働時間よりも1時間短縮して復帰した。残業を含め、産休前のフルタイム勤務時よりも1日あたり2~3時間短縮になったという。

 この短時間勤務を実現する上で大きな役割を果たしたのが、同社が自ら開発・販売しているグループウェアだ。このグループウェアを経由して、社内の情報にリアルタイムでアクセスして仕事をすることが可能になっている。職種がら社外の顧客との接触がないこと、会社の後押しや上司、部下の協力が得られたことも、スムーズな制度利用を促している。

 本人としては、会社にいるときは部下とのコミュニケーションに重点を置き、自分1人でもできる仕事は、自宅や通勤時間を使うなどのメリハリをつけた。また、周囲への感謝の気持ちを積極的に表明することも大事だという。

 いっぽう、管理職が時間短縮をするために部下に仕事を委譲した結果、部下の責任感や意欲が醸成されたなど、組織の側にもメリットが生まれた。こうした生産性向上に加えて、女性社員の継続就労が可能になり、離職率が大きく低下するなどの効果があったという。

◆ほかの「短時間正社員制度成功事例」を読む
年間600名が当たり前に利用する「女性が働きやすい」高島屋
「ロフト社員」化がもたらした離職率低下

 









スポンサーサイト

年収1000万円へのエグゼクティブ転職
職種
業種
フリーワード

職種
フリーワード

タグクラウド



ページトップへ
ページトップへ