資格取得の勉強期間は最長2年 それ以上は夢で終わる

働きながら2つの難関資格に合格。しかも米国で働いていたなんて、佐藤氏は特別で、自分とは別世界の人…と思ってしまうかもしれない。しかし佐藤氏も、最初は企業で働くビジネスパーソンで、働きながら勉強していたのだ。条件は同じ。まずは、時間管理術を聞いてみよう。
「長期的にみれば、勉強期間を2年内に制限すること。3年後の受験日か1年半後かの選択を迫られるなら、どんなにキツくても、1年半後のほうを選ぶわけです。なぜなら、人間の集中力は1~2年が限度。司法試験は『苦節10年』なんてよくいいますが、2年以上の長期目標にすると、夢で終わってしまうことがほとんどだからです。
日々の勉強でいえば、働きながらの勉強は使える時間が限られますから、それだけで制約になります。でも、そのほうがかえって、優先順位をつけて効率よく勉強できると思うんです。
休日の過ごし方を例に考えてみてください。『買い物をしよう』『掃除をしよう』『あそこに出かけよう』と、いくつもプランを立てているのに、当日はダラダラと過ごしてしまって1つも実行できない…なんてことがあるでしょう。それは、時間に余裕があって先送りしてしまうからです。
考えてみれば、これは期限までに必須事項だけ何とか仕上げるという、日々の仕事のやり方と同じ。仕事でもヒマなときより、忙しいときのほうが能率が上がるでしょう」
なるほど、確かに締め切りがないと本気になれない、という人も多い。さらに佐藤氏の場合は、公認会計士資格の場合はリストラへされるかもしれない、司法試験の場合は米国ではもう働けない、という環境要因の制限が、お尻に火をつけることになったわけだ。
予備校は教材活用をメインに 通俗本で土台を築く
佐藤氏の勉強法で、さらにありがたい、取り入れたいところがある。予備校などのスクールに通う必要はない、と断言していることだ。
「予想問題など、スクールが作っている教材はどんどん活用してください。ですが、学校に通う必要は必ずしもありません。単純にお金がかかりますし、通学する分のタイムロスもありますから。それに、スクールは複数の生徒を対象に平均的なレベルで授業を行うので、自分のレベルが上にしろ下にしろ、大きく外れていると意味をなさなくなります。今は、参考書やネットの情報が充実しているので、そこから学ぶことも十分に可能です」
また、どんな分野の勉強であれ、テキストは「3時間でわかる」「1週間でわかる」など、書店においてある通俗本から目を通すのもポイントだとか。
「もっともわかりやすそうなものを3~4冊買って、とにかく読み漁るんです。すると、どの本にも書かれている内容があります。これが、その分野の基本的な土台になるわけです」(次ページへ続く)


